2019411日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のvs.カンザスシティロイヤルズ戦で今季4試合目の先発登板のシアトルマリナーズ菊池雄星のピッチングを元ロッテの黒木知宏がフリーアナウンサーの山本荻子と共に解説しています。

 

この日の菊池の投球内容

680被安打5 奪三振3 与四球1 失点3

今季00防御率4.15(4/11の試合終了時点)

 

 

試合後の菊池のコメント

菊池 当然、初勝利は早くという気持ちがありますけど、それ以上に自分の役割に徹したいです。そういうピッチングをしていけば勝ち星はついてくると思って投げています。今後も点は取られると思うけど、その後しっかり粘れたことは次に繋がると思います。

 

 

黒木の解説

アナ 菊池投手の初勝利はまたとお預けになってしまいましたね。

 

黒木 粘り強く投げていたんですけどね。まあこういうピッチングを続けていたら必ず勝ち投手になれるのでもう少し我慢しましょう。

 

アナ はい。3回までは打たれていましたが、4回からはパーフェクトだったんですよね。何故このような形になったんでしょう?

 

黒木 今日の序盤はフォーシームがスゴく良かったんですね。でも相手のロイヤルズ打線が菊池投手のフォーシームを狙っている感じだったんですよね。

 

アナ なるほど。今日は4番のソレール選手にホームランを含む2安打を許しましたよね。

 

黒木 そうなんですよ。まさにフォーシームを狙われたと。厳しいコースを投げ込んでいたんですけど、これを打つってことは狙われていたということですね。ホームランは少し甘く入ったんですけど、見逃さずに打たれました。

 

アナ 1打席目と2打席目ですよね。

 

黒木 この2回の打席でスライダーを使わずにフォーシームとカーブだけなんですよね。

 

アナ じゃあスライダーを使っていなかったので、4回以降にスライダーを使うことで好投に繋がったと。

 

黒木 そういうことなんです。4回以降にスライダーの割合が増えてきたんですよね。

 

球種割合
1回~3回4回~6回
フォーシーム 54%フォーシーム 46%
スライダー 21%スライダー 29%
カーブ 25%カーブ 25%

 

 

アナ はい。

 

黒木 フォーシームも良かったんですけど、スライダーの割合を増やしたことによって4回以降はロイヤルズ打線をしっかりと抑えることができましたよね。

 

アナ 6回にソレール選手の第3打席で対戦した映像を見てみましょう。

 

黒木 はい。この打席に関して言うとフォーシームを1球も投げてないんですよ。

 

アナ はい。

 

黒木 1球目2球目はカーブ。3球目にまだ1球も使ってないスライダー。4球目にカーブをいって最後の5球目に決め球スライダーで三振ですよね。

 

アナ うーん。

 

黒木 当然真っ直ぐに絞っているバッターに対してストレートに近い軌道のスライダーを投げ込んだ。ソレールは恐らくストレートに見えていたところから曲がるので消えたと感じたと思います。そういったところを1打席目2打席目の配球から3打席目にスライダーを使ったことによってバッターを抑えられましたよね。

 

アナ 横幅を使った投球ですよね。

 

黒木 そうですね。2打席目までは緩急でしたが3打席目は横の変化で抑えました。菊池投手の修正能力や組み立てのうまさを感じましたね。

 

 

以上です。

マリナーズの中継ぎはどうなっているのか。

 

 

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