2017年にBS1で放送された『球辞苑』で中村剛也が引っ張りの打撃について語っています。
2位 坂本勇人 .4224
3位 松田宣浩 .4215
4位 菊池涼介 .399
5位 ロペス .394
(データスタジアム調べ)
※引っ張りで1000打数以上の打者を対象
―引っ張りの意識は?
中村 意識はありますね。プロに入って若い頃はセンターから右に打てと言われますし・・・誰かは忘れたんですけど、「もっと引っ張れ」と言われて。
―見抜いてくれた人がいた?
中村 誰だか忘れたんですけどね。まあ2008年ぐらいですかね。(※中村は2007年の7本塁打から2008年に46本塁打と数字を伸ばした)
―なぜ「引っ張れ」と言われたのか?
中村 「引っ張れないと、逆方向に強い打球がいかないから」と。それで「なるほど」となって。
―自然に引っ張るとは?
中村 しっかりタイミングを合わせて、ストレスのないところで打とうとしてます。
―引っ張りでストレスなく最も遠く飛ばせるコースは?
中村 意外と外の球の方が引っ張ったら距離が出る。やっぱヘッドが走るし、打つポイントが体から遠くなるからバットの遠心力がフルに使えますね。
―アウトコースの球をヘッドを使って・・・
中村 左中間ぐらいにぶち込むのが理想ですね。
―インサイドの引っ張り
中村 インサイドは別に詰まってもいいですし。詰まっても振り切る。内野の頭を越えたらヒットになるし。まあそれが上手いことバットの芯付近に当たってくれればスタンドに入ります。
―中村剛也にとって引っ張りとは?
中村 ホームランを打つには欠かせない事です。
徳井 引っ張れないと逆方向にも強い打球が行かない、だから引っ張るということなんですけども。秋山選手はこの意見はどうですか?
秋山 中村さんの場合は本当に距離を出すためにポイントを作ってるという。
徳井 うんうん。
秋山 その力の伝え方も多分体で感覚的に持ってると思いますし、なかなか出来る技術じゃないなと思いますね。
徳井 ただ、これ「引っ張れ」とアドバイスをくれた方の事は全く覚えてないという。
一同 (笑)
徳井 気になりますねぇ。ああいう人なんですか?(笑)
秋山 そうですね。分かんない時は「う~ん」と悩むより「分かんない」と(笑)
徳井 そうですか(笑) 里崎さんが中村選手の引っ張りで優れている所はどこだと思いますか?
里崎 一番優れている所はファンの皆さんも練習中から見てもらったら分かるんですけど、アウトになろうが空振りしようがホームラン打とうが、全部同じスイングなんですよ。
徳井 うーん。
里崎 ほとんど崩れないです。そこが凄いと思う所と、先ほど「アウトコースの方がポイントが前になる」と言ってたじゃないですか。
徳井 はい。
里崎 あれは僕も金森(栄治)コーチと一緒に練習した時に「そうなんだな」と実感した事があって、あれが一番ホームランを打てるポイントらしいんです。
徳井 へぇー。
里崎 アウトコースでポイントを前にする事がホームランバッターになれるコツらしいんですよ。
以上です。