201712月にBS1で放送された『球辞苑』で上原浩治が自身のスプリットについて語っています。

 

徳井 スプリットは何種類ぐらい使ってるんですか?

 

上原 うーん・・・23種類。

 

徳井 へぇー。握りを見せてもらえますか?

 

上原 これがオーソドックスですよね。

 

 

上原 これを真っ直ぐと同じように投げるんです。よくフォークボールでリリースするときに『抜け』とか言うじゃないですか。

 

徳井 はい。

 

上原 僕は抜かないんです。むしろ真っ直ぐと同じようにリリースする。

 

徳井 へぇー。握り方だけ少し違う。

 

上原 真っ直ぐはこうですけど。

 

 

上原 フォークのときも真っ直ぐの握りと同じように考えて投げます。

 

徳井 じゃあ投げ方が同じですよね。

 

上原 やっぱり真っ直ぐと同じ軌道とか、同じ腕の振りにしないとバッターは感じるんでね。

 

徳井 なるほど。

 

上原 だから僕は田中将大の速くて落ちるスプリットというのが一番理想なんですけどね。

 

徳井 なるほど。

 

上原 この握りだと僕の中では速い方のスプリットなんですよ。それであと握りを深くするパターンもある。

 

 

徳井 ほうほう。

 

上原 これでスピードが5キロぐらい変えようと思ったら変えれます。

 

徳井 それで真っ直ぐと同じように投げるんですか?

 

上原 はい。同じように。まず縫い目を逆にするか。

 

 

徳井 何が違うんですか?もともとが?よく分からない。

 

上原 縫い目が上に向いてるのと下に向いてるのと。

 

 

上原 これだけでも変化が全然変わってきます。

 

徳井 球筋でいうとどう違うんですか?

 

上原 微妙なことです。落ち方がちょっとズレるだけです。本当に数㎝だと思います。

 

徳井 へぇー。落ち始めるところが変わるということですか?

 

上原 落ち始めじゃなくて、バッターのスイングのところですね。

 

徳井 その縫い目の逆でどうこうというのは、どういう使い分けをしてるんですか?

 

上原 ものその時の勘です。グラブの中でいじってる時にフィット感が合うのを使います。

 

徳井 あっ、そういうことなんですか!では、上原さんにとってのスプリットとは何ですか?

 

上原 僕の生命線ですよね。それ以外の変化球がないんで。もうそれが投げれなくなったら終わりですよね。

 

 

以上です。

その時の感性で決まる。
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