2020年10月31日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でかつて北海道日本ハムファイターズでプレーしていたセギノールが日本時代の思い出を語っています。

 

セギ やあ、日本の野球ファンのみんな。マイアミマーリンズのフェルナンド・セギノールです。

 

 

フェルナンド・セギノール
2000年代、両打ちの大砲としてオリックス('02 '10)、日本ハム('04~'07)、楽天('08~'09)の3球団でプレー。2004年にはホームラン王を獲得。日本通算本塁打172 打率.273という数字を記録。2006年には日本ハムを44年ぶりの日本一に導いた。引退後は巨人のスカウトなどを歴任し、2019年にマーリンズの国際スカウト部長に就任。今は未来のメジャーリーガーの発掘に力を注いでいる。

 

セギ 覚えている人は少ないかもしれませんが、私が日本で初めてプレーしたのは2002年のオリックスブルーウェーブでした。

 

 

セギ あの年はシーズン途中で不調になって、2軍を経験したけど、日本で成功したかったから腐らず一生懸命練習したよ。

 

2002年オリックスでの成績
89試合 打率.204 本塁打23

 

 

セギ でも、クビになって翌年にヤンキースマイナー契約。あの頃はメジャー昇格よりも、日本に復帰することばかり考えていた。すると2004年、日本ハムから声がかかったんだ。もちろん即答したよ。

 

こうして2004年、日本ハムで日本球界に復帰を果たしたセギノールさん。当時の日本ハムは本拠地を北海道に移した1年目。選手には初めて観戦するファンを楽しませる使命が与えられた。

 

セギ 初めて札幌ドームに行った時は「何て大きなスタジアムなんだ」と驚きました。当時、監督だったヒルマンに尋ねたんです。「俺たちはここを満員にできるのか?」って。するとヒルマンは「とにかくファンの期待に応えられるよう一生懸命プレーしよう」と言ったんです。その2年後、それが現実となりました。日本一に輝いた時は本当に凄かった。満員のファンが熱狂し、テレビも連日取り上げてくれました。北海道を野球の虜にすることができたんです。あの瞬間を思い出すと、今でも鳥肌が立ちますよ。

 

その2006年の中日との日本シリーズにおいてセギノールさんにとって忘れられない打席がある。日本ハムが3勝1敗で王手をかけた第5戦だ。

 

 

セギ あの試合は特別でした。勝てば優勝が決まる試合で、うちの先発はダルビッシュ有。エースで絶対に勝つと思っていたから、私も必ず打ってやるという気持ちでしたよ。『大事な場面で大きな仕事をするんだ』と自分に言い聞かせて打席に立ちました。

 

試合は日本ハムのエース・ダルビッシュ有と中日・川上憲伸との息詰まる投手戦。1対1で迎えた6回裏、1アウト3塁の勝ち越しのチャンスでセギノールさんに打席が巡ってくる。

 

セギ 川上は最も得意なボールで勝負してくると思っていました。それはインコースへのカットボール。あの時はその球だけを狙っていました。

 

その打席、2ボール1ストライクとバッティングカウントとなった4球目。セギノールさんが振り抜いた打球は満員のライトスタンドに突き刺さる2ランホームラン。この一発が北海道に初の日本一をもたらす決勝打となった。打ったのは狙い通りのインコースへのカットボールだった。

 

セギ もしカットボールを打つと決めていなかったら空振りしていたでしょう。それほど厳しいボールでした。あの時は全てが完璧じゃないとダメだった。あの場の空気を感じて配球を読む。川上の考えることが分かった、本当に完璧な打席でした。みんなと喜びを分かち合い優勝できた時には最高の気分だったよ。

 

 

当時の監督だったヒルマンさんは現在マリーンズの3塁コーチをしている。14年経った今もチームメイト。

 

 

この日の取材当日はマイナーの選手を視察しているセギノールさん。マイナーのスカウトを始めてから年々有望な若手が集まってきている。

 

セギ 私の仕事は多くの有望な若手を見つけること。実は将来有望な選手を抱えるチームのランキングでマリーンズは今年一気に4位に上がったんだ。

 

有望選手充実度ランキング(2020年時点)
2019年は26位→2020年は4位

 

 

セギ これは我々スカウトが機能している証拠だね。ただ、我々の仕事はこれで終わりじゃない。見出した選手たちがここでしっかりと力を付け、メジャーで優勝に貢献できる選手になってもらわないとね。

 

スカウトの仕事にも努力を惜しまないセギノールさん。ここでも日本での経験が生きていると言います。

 

セギ 自分で計画を立て、目標に向かい、仕事に真摯に取り組む。日本に行ってから私は変わりました。細かい事にも気を配り、努力する。日本で学んだ事は今でも持ち続けている。長い人生で上手くいかない時もあるけど、そこから色んな事を学ぶことができます。人生は全てが挑戦です。壁にぶつかっても楽しんで乗り越えることが大事なんです。

 

引退した今も野球に携わり、日本を愛しているセギノールさん。最後に日本のファンへメッセージ。

 

セギ 日本でプレーすることができて本当に感謝しています。これからも日本のプロ野球と選手たちを応援し続けてください。そしてメジャーで活躍する日本人選手たちの応援もよろしく。日本のファンは本当に素晴らしい。また近いうちに会いましょう。

 

 

以上です。

あっちでも充実した日々を送っているようです
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