20191214日にBS1で放送された『球辞苑』で福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大がマウンドについてのあれこれを語っています。

 

これは2019年の12月に放送された内容です。

 

―プレートの使い方

千賀 立つ位置はこんな感じです。ほぼ真ん中で若干3塁寄りですね。(20172019シーズン)

 

 

―この位置にした理由は?

千賀 WBCの時ぐらいなんで2017年シーズンぐらいからこの位置にしました。WBCのボールがちょっと滑るボールだったので。それで球の縫い目も低いので空気抵抗を受けやすい。だからスゴくシュートするんですよね。それがマウンド上から見ると右バッターのアウトコースに投げようすると、スゴく中に入るイメージだったので、WBCぐらいからちょっと真ん中に立つようにして、その誤差をなくすようにしようと思って。その結果、真ん中に抜けるのが右バッターのインコースに抜けるようになったら、それもそれでコースにいくので。それがプレートの3塁側に立つより真ん中に立つ方がイメージがつきやすかったのでそれにしました。そこから投げやすいというイメージが付きました。

 

シュートしやすい国際球への対応として3塁側から真ん中へ立ち位置を修正。それが自分のピッチングにフィットしたという。

 

 

―最も投げやすいマウンドは?

千賀 もう絶対に札幌ドームですね。僕の中で札幌ドームだったらマウンドが高くてキャッチャーをスゴく見下ろせるので、「今日はこんな感覚だな」っていうのがスゴく分かる。

 

―投げにくいマウンドは?

千賀 僕の中でメットライフドームでやられたのが悔し過ぎて。以前は傾斜が少なくて単純に投げづらかったんですよね。やっぱり傾斜が多いと勝手に投げにいけるんですけど、傾斜が少ないと自分で投げにいかないというのがありますね。あと傾斜が少ない分、フォークが操りづらいとか。やっぱりどのフォークボーラーに聞いても「西武ドームのフォークは無理」というのはみんな言ってて。それは僕もスゴく気持ちが分かって。

 

―西武ドームのもう1つの問題点

千賀 (本番の)マウンドは低いんですけど、ブルペンは普通の高さで作られている。ブルペンとの感覚の違いで本番でズレるというのが僕の中でのイメージだったので。何人の選手もけっこうその話をしていたので。だからブルペンのマウンドの上から投げずに、少し前に出て傾斜が少ない部分から投げてキャッチャーも後に下がってもらって練習していました。

 

ソフトバンクはブルペンにプレートを持ち込み球場と同じ高さに設置して調整を行った。その結果、千賀の2019年のメットライフドームでの防御率は1.96と見事な結果を残した。

 

一方、2019年シーズンで最も防御率が悪かったマウンドは意外な球場だった・・・。

 

―苦手なマウンドは?

千賀 苦手はヤフードーム。ハハハ() ヤフードームはたくさん投げすぎてて、把握しづらかったというか。僕の中では札幌ドームと西武ドームだったら、ヤフードームは札幌ドーム寄りの(得意な)イメージだったんですけど、ちょっと分からないなあという感じにマウンドでなってました。本当に。もう来年(2020)以降は球場別でフォームをいじるのが僕の中で課題だと思っているので、それはまた楽しみにしといてください。ハハハ() それぐらい今年はヤフードームが迷子でした。

 

 

以上です。

西武ドームの傾斜の違いは西武投手陣も悪影響あるでしょ。
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