2019年5月9日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のvs.アトランタブレーブス戦で今季5試合目の先発で7回途中4失点の内容で勝利投手となったロサンゼルスドジャースのクレイトン・カーショウのピッチングを黒木知宏がフリーアナウンサーの山本萩子と共に解説しています。
この日のカーショウの投球内容
6回2/3 100球 被安打9 奪三振4 与四球1 失点4
今季2勝0敗 防御率3.31(5/9の試合終了時点)
試合後のカーショウのコメント
カーショウ 今日は満足するパフォーマンスができず、非常に不満が残った。でもホームでシリーズ全勝でチームにいい流れが来ていることは間違いない。
黒木の解説
アナ シリーズ3勝で圧倒したドジャース。先発のカーショウ投手が今シーズン2勝目をあげました。黒木さんはこのカーショウ投手をどうご覧になりましたか?
黒木 ちょっと不満が残ると本人は言ってますけど、内容自体は非常に良かったのかなと思いますね。特にカーブがスゴかったです。
アナ では今日のピッチング見ていきます。
黒木 今日は縦に落ちる鋭いカーブで垂直に落ちるような全盛期のカーショウのカーブが帰ってきた感じですよね。非常に落差のある、縦に落ちる素晴らしいカーブでしたね。
アナ 以前は今シーズンは直球系の球が良くなってきたとお話しされていましたよね。
黒木 はい。
アナ そこにカーブが加わるとなると最強ですよね。
黒木 そうですね。直球もそうですし、そこにカーブが加わると緩急を使えますからね。そこでこういうシーンがあったので見て頂きたいんですけど。
黒木 5回表2アウト2塁でバッターフリーマンに対して投げたカーブなんですよね。これ非常に鋭いんですよね。フリーマンがなかなか捉えられなかった120.8キロのカーブなんですけど。それでこのカーブを思い描きながらフリーマンは待ちます。そこで次にフォーシームを投げて三振に取るんですけど、このフォーシームは147.5キロなんですけど、実際にこの試合を見ていて、体感では150キロ中盤に見えたんですよね。本当に速さを感じました。
アナ なるほど。
黒木 ポイントとしてカーブは上に浮き上がって、フォーシームはズドンと来る。そこで緩急がついて、カーブに合わせるとフォーシームが非常に速く見えて、逆にフォーシームに合わせるとカーブに完全にタイミングが狂います。ですから、バッターからすると落差のあるカーブと速いフォーシームを投げ分けられることによって、カーショウのボールを打てないようになっていましたね。
アナ こうして分析すると本当にスゴいですよね。
黒木 なかなかバッターからするとタイミングの取りづらいピッチャーだと思いますね。
アナ そうですよねぇ。
以上です。