2022年3月7日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2022』でオープン戦序盤に登板した埼玉西武ライオンズの隅田知一郎と佐藤隼輔について元横浜の平松政次と元ヤクルト広島の笘篠賢治がフジテレビアナウンサーの大川立樹と共に語っています。

 

アナ 3/5のカープ戦で西武はドラフト1隅田投手とドラフト2位の佐藤投手の2人のリレーで1失点で勝利しました。先発の隅田については辻監督は「開幕ローテ入り」と明言しました。

 

3/5の隅田の投球内容
5回61球 被安打2 奪三振6 四球0 失点0

 

アナ 苫篠さん、この試合の隅田投手はいかがでしたか?

 

苫篠 まずストレート中心でグイグイと押すことが出来るピッチャーなんですけど、非常に多彩な変化球を持っていて、ここでヤマを張られたくないという場面ではしっかりと抜き球から入ってみたりね。

 

アナ はい。

 

苫篠 色んなパターンのピッチングが出来る頭のいいピッチャーですよ。そういう中では絞りにくさがある。投球フォームはストレートで押してきそうな雰囲気があるんですよ。

 

アナ はい。

 

苫篠 だからそういうフォームを逆利用しながらの投球で非常にクレバーなピッチャーですよ。これはローテーション間違いないというピッチャーですね。

 

アナ では平松さんはどう見られましたか?

 

平松 いい!

 

アナ (笑)

 

平松 これはいい!やっぱり4球団が競合するだけのピッチャー。全体のバランスがいいし、悪いところが一つもない。

 

アナ はい。

 

平松 ストレートはコントロールもいいでしょ。それで変化球もトップクラスだから。何を投げさせてもね。恐らく、今年最後まで投げさせたら、チームで成績トップになってるんじゃないかな。もう今井とか高橋とかの上に行ってると思う。

 

アナ なるほど。

 

平松 皆さん、西武の投手陣はトップになります。

 

アナ 期待大ですね。

 

 

アナ そして隅田投手の後を投げて4回1失点のドラフト2位の佐藤には辻監督は「長いシーズン、適正を見て」という評価でした。苫篠さんはこの日の佐藤投手の投球内容はどうでしたか?

 

3/5の佐藤の投球内容
4回76球 被安打2 奪三振2 四死球3 失点1

 

苫篠 彼の球筋を見るとね、僕らの時代で言うと元中日の野口茂樹さん。

 

アナ はい。

 

苫篠 或いは楽天で監督をされている石井一久投手のような右バッターの膝元へのインスラですよね。これが非常にいい武器です。

 

アナ はい。

 

苫篠 それと抜き球とのコンビネーションも上手く使いながらなので、若干抜き球で体がサード方向へ倒れて、抜けて高めに行ってしまうというのがあるんで。そこの精度がまとまるようになってくると、非常に右バッターも苦しむいいボールを持ってるピッチャーですよ。

 

アナ はい。では平松さんはどう見られてますか?

 

平松 ライバルとして隅田がいるしね。

 

アナ はい。

 

平松 たまたま同じ試合で比べて見れましたけど、やっぱり佐藤はグローブを持ってる右手の使い方が上手じゃないんですよ。だから左手だけで投げてる。

 

アナ なるほど。

 

平松 そういう意味ではこれを直したら、もっとスゴい球を投げられると思います。そういうところでちょっとバランスが悪いんじゃないかなと思いますね。

 

アナ グローブを持ってる手が大事なんですね。

 

平松 グローブを上げる動作を「釣る(吊る?)」と言うんですけど、隅田なんかはそれを肩の位置まで出来てる。逆に佐藤はそれが出来てないんでね。

 

アナ はい。

 

平松 これが出来ないから左手だけで投げてますから、これを直さないと故障に繋がるんで、その辺は少しずつコーチが直してやったらね。いいものは持ってますから。

 

 

以上です。

佐藤は少し時間がかかるかも。
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