2021年3月13日にBS1で放送された『球辞苑』で阪神タイガースとオリックスバッファローズで監督経験がある岡田彰布がDH制について色々と語っています。

 



岡田彰布の監督歴
阪神タイガース 2004年~2008年
オリックスバファローズ 2010年~2012年
セ・パ両リーグを知り尽くす名将

 

セ・リーグのDH制導入に賛成か反対か

岡田 僕は反対やね。DH制は面白ない。うん。

 

セ・リーグのDH制導入反対の理由

岡田 一番は野球が変わるということでしょ。戦法、戦術というかね、うん。それが変わりますね。DH制で2番にバントができるバッターをなかなか置かないよね、やっぱりね。どう考えても打ち合いになるよね、おーん。ベストメンバーで試合を組んで、そこでちょっと監督としての仕事がひとつ終わってしまいますよね、おーん。

 

その他に反対する理由

岡田 DH使ってるときはお客さんが沸かないよ。だって出てる選手よりも力が上の選手が代打で行くというのは少ないんよ。パ・リーグには『代打の神様』みたいなのはいてないわな。お客さんの楽しみも、監督の楽しみと言ったらおかしいけど、そこで楽しみが減りますね。

 

DH制がない野球の面白さとは

岡田 セ・リーグの場合はピッチャーの打順があるんで、そこで誰が代打に行くとか、そういう戦術も考えないといけないじゃないですか、おーん。

 

 

ピッチャーに代打を送るか送らないか

岡田 おーん。それが一番面白いんよ、監督は。例えば5回で0対0で2アウト満塁で代打を出せない、ということよ。だからそういう展開にならないように、その前で勝負してしまうと。ギャンブルでアウトになるかセーフになるかという作戦を仕掛けたりね、おーん。それが監督の醍醐味じゃないですか。おーん。

 

賛成派の『野手の出場機会増加に繋がる』という意見について

岡田 それは減ります。だって交代がなくなるということですよ。出場選手がある程度固定されてしまうということですよ。DH制にしたら1試合で出ない選手が半分くらい出てきますよ。

 

2020年シーズンの代打の打席数はセ・リーグが圧倒的に多く、その2倍以上。DH制でセ・リーグに導入されれば、この出場機会がゴッソリと奪われることになる。

 

 

2020年の代打打席数
01位 ヤク 339
02位 横浜 272
03位 広島 264
04位 巨人 264
05位 阪神 259
06位 中日 224
07位 千葉 162
08位 ハム 159
09位 オリ 143
10位 楽天 136
11位 福岡 89
12位 西武 76
計 セ・リーグ=1589 パ・リーグ=765

 

 

近年叫ばれるリーグ格差の要因についての見解

岡田 いやぁ、強さの比はドラフトでしょ。ドラフトで当たってるか当たってないだけや。そんなもんは誰が見ても分かる、おん。だから何でそういう話が出てくるんかなぁ、、、。

 

次々と出てくるDH制への否定的な見解。何か嫌いになるエピソードでもあったのだろうか?

 

オリックス監督時代にあったあるエピソード

岡田 オリックス1年目の開幕戦で4番DHカブレラやったんよ。それでメンバー表の提出寸前よ。カブレラがなんか「DHは嫌や」「ファーストを守りたい」って。「守って打つ方が自分にはリズムがいい」とか何か言うとったわ、うん。

 

(続けて)

 

岡田 「それやったら今日はベンチでスタメン外す」と言って、4番DH北川にしたんよ。キャッチボールしながら北川はビックリしとったわ。「俺、4番!?」って(笑)

 

DHに関して言い残したいことは?

岡田 もう反対でいい(笑) このままでセ・リーグのチームが強くなったらいいんよ。日本シリーズでパ・リーグに勝てばいいんよ。そうすればまた何も言わなくなる、おん(笑)

 

 

以上です。

監督の采配を見たいとかしたいんでしょうね。
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