2021年3月13日にBS1で放送された『球辞苑』でメジャーリーグ通のAKI猪瀬がメジャーリーグにおけるDH制について色々と語っています。

 



メジャーにおけるDH制

猪瀬 DHという制度はアメリカ国内で1973年に導入されたルールです。この当時というのはアメリカンリーグが特に観客動員数が頭打ちしていて、どんどん減ってしまっていた。こういう状況の中で投手戦よりは派手な打撃戦をメインにした方がいいんじゃないかということでDH制が導入されました。

 

アメリカンリーグで採用されたDH制が何故ナショナルリーグで採用されないのか

猪瀬 ナショナルリーグは「DH制とは亜流のルールであって本来の姿ではない」「これは野球ではない」ということで、古き良き姿を残したいという思いが強いんだと思います。

 

2020年に少し変化があった

猪瀬 2020年シーズンは新型コロナウイルスのパンデミックの中で行われるという特別なシーズンだった為にナショナルリーグにもDH制が導入されました。この流れで2021年シーズンも両リーグでDH制を導入するのでは、という話があったんですが、現時点ではナショナルリーグが例年通りDH制を採用せずにアメリカンリーグのみという本来の形に戻ると言われています。

 

日米でのDHの違い

猪瀬 日本でのDH制というのは戦術的に使っているので、『今日はDHで明日は守備につくスタメン』という起用法だと思います。MLBは実績のあるDHメインの選手はほぼ162試合全てでDH出場するので。

 

アメリカでは日本とは違いDHに複数の選手を併用することは少なく1人の選手が固定される。そのため各球団で指折りの強打者が名を連ねるとという。だが、その一方でDH専門の選手には特別な評価ポイントもある。

 

DHの選手の評価

猪瀬 DHの選手が特別な評価を受けているかというと、これは非常に難しいです。実質、ほぼDH専門で輝かしいキャリアを作ったとしても『守らない』『走らない』という事で、これがない以上は殿堂に入れることはできないよねっていう風潮は今でも残っています。

 

 

そんな評価を覆しでDH専門で殿堂入りした選手がいる。

 

DHで殿堂入りした選手

猪瀬 恐らく過去最高のDHと言われている、シアトル・マリナーズで活躍したエドガー・マルティネスです。彼は元三塁手ですが、三塁の守備がお世辞にも上手とは言えないような。ただ、打つことに関しては抜群のスキルを持っていたので。

 

守備に不安があったエドガー・マルティネスがDHで起用され始めたのは31歳のシーズン。以降、DHで1995年に首位打者、2000年に打点王のタイトルを獲得。41歳で引退するまで11年に渡って輝かしい成績を残した。そして2004年にこの功績を称え『最優秀指名打者賞』が『エドガー・マルティネス賞』と改称された。

 

エドガー・マルティネスのキャリア

猪瀬 彼のキャリアの90%はDH。守備を諦めてDH専門で大成功した史上最高の指名打者と言われています。

 

メジャーでDH専門の選手について

猪瀬 やはりアメリカンリーグでDHをずっと張ってるという選手たちのバッティングというのは、ちょっとレベルが違うと思いますね。日本球界でDHで成績を残したからといって、そこに勝負をするというのは非常に厳しいですね。

 

 

以上です。

色々とエピソードがある。
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