2019年1月13日に日本テレビで放送された『Going Sports & News』で北海道日本ハムファイターズのドラフト1位ルーキーの吉田輝星が自身の課題を語っています。途中から江川卓がそれについて語っています。
―現在、強化していることは?
吉田 下半身トレーニングを重点的にやってます。
―下半身トレーニングで困ったこと
吉田 しゃがむとちょっと(トレーニングウェアが)切れそうになることですね。(※ちなみに吉田の尻回りは104cmで野茂英雄のプロ1年目の108cmとほぼ同じ)
ここで江川卓がVTRで吉田に質問
「吉田投手にプロで活躍するために磨いてほしい変化球があるのですが、何だと思いますか?」
吉田の持ち球
スライダー、カーブ、チェンジアップなど
吉田 一つはストレートと一番緩急差が大きいのがカーブだと思うので、そこを磨くか、ツーシームかカットボールのようにストレートに似た速さでバッターの芯を外す変化球とか、あとは落ちる系のボールが得意ではないので、チェンジアップだったりとか。そのどれかだと思います。(どれかを選ぶなら)落ちる系の球だと思います。
江川が正解を発表
「正解はチェンジアップです。理由は私もストレートにかなり自信を持ってまして、ストレートでアウトが取れる、空振りが取れると思っていたのですが、実はプロに入るとそれができないで苦労したんです。そこで吉田投手のストレートを生かすためにチェンジアップを投げることによって逆にストレートが速く感じて、空振りを取れるということが起きてきます」
―チェンジアップについて
吉田 高校時代はストレートを磨くのに必死で、違う球種に全然手がつかなかったのでちょっと練習してみようかなと思います。
―江川に聞きたいこと
吉田 試合前のアップはどのように体を動かせばいいか教えてください。
ここで吉田のインタビューが終了し生放送のスタジオに戻る。
江川と番組MCの上田晋也と共に吉田について語ります。
上田 先発ピッチャーは立ち上がりが非常に大切だと思うんですけど、お答え頂けますか。
江川 まずは高校の時と同じようにやる。急に変えるのは良くないので。
上田 はい。
江川 それでやってみて、立ち上がりから打たれるようだったら試合前に少し球数を増やして肩を温めて試合に出るというふうにして変えていくということですね。
上田 なるほど。
江川 まず自分の思った通りにやるのが一番なので。
上田 江川さんはどんなアップをしてたんですか?
江川 僕は軽く。持ち球がストレートとカーブだけでしたから、20~30球くらいでその感じだけを掴んで、マウンドに上がるようにしてましたね。
上田 なるほど。
江川 それで一番大切なのは登板の前日までなんですよ。
上田 はい。
江川 前日までの4日間か5日間で自分が完璧なように仕上げていくことによって、バッターに対する不安がなくなりますから。その状態で試合で投げるのが大切ですから試合前というよりも、その前日までが一番大切になりますよね。
上田 試合前の20~30球というのはプロでは一般的なんですか?
江川 非常に少ないと思います。多い人たと70~80球投げると思います。
上田 そんなに?
江川 はい。松坂投手なんかは多いと思いますね。彼は投げていった方がいいタイプなので、人によって違うので自分で探していったらいいと思います。
上田 これから2月のキャンプが始まりますけど、何をしていくべきですか?
江川 一番大事なことは、早くプロのレベルを知ることなんですよ。やっぱり知らないと、どこに行ったらいいのか分からないので。
上田 はい。
江川 プロのレベルを早く知れば知るほど追い付ける。そこを探っていってほしいですね。彼なら出来そうですけどね。
上田 やっぱり甲子園で見た直球をプロでも見たいですよね。
江川 楽しみですね。
以上です。
色々と覚えることがありそうです。