2019421日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のアナハイムエンゼルス戦に今季6試合目の先発をし、メジャー初勝利をあげたシアトルマリナーズの菊池雄星のピッチングについて小早川毅彦がフリーアナウンサーの上田まりえと共に解説しています。

 

この日の菊池の投球内容

597被安打10 奪三振3 与四球2 失点4

今季11敗 防御率4.68(4/21の試合終了時点)

 

 

菊池の試合後のコメント

―初勝利

菊池 ホッとしているというところが一番ですね。初回からなかなかアウトを取ることが難しかったんですけど、点も取ってくれていましたし、行けるところまで行こうと気持ちを切り替えて粘り強く投げることに徹しました。意識してないつもりでも1勝目というのは早くほしいという部分は考えないようにしながらも考えてしまう部分があったんで、まず1勝できたということを次に繋げていきたいと思います。

 

―亡き父に捧げる勝利

菊池 当然、早く勝って報告したいという気持ちでいましたけど、こうやって苦しんだ分、喜びも大きいですし、まだまだシーズンは長いのでシーズントータルで活躍する姿を報告したいと思います。

 

 

小早川の解説

アナ マリナーズの菊池雄星投手、デビューから6試合目で待望の初勝利。この試合も本当に最後まで頑張りましたよね。

 

小早川 そうですね。インタビューの表情に安心感が出ていましたし、それだけ菊池にとって今日の初勝利は大きかったんでしょうね。

 

アナ 今日のピッチングをどのようにご覧になりましたか?

 

小早川 今日の菊池の投球で感じたのはコントロール。これは二つの意味がありまして。一つは制球力と、あとは自分自身をコントロール、セルフコントロールですね。

 

アナ はい。

 

小早川 この二つがしっかりマッチした投球が強打者に対して今日できていた場面があるので、ちょっと見ていきましょう。

 

 

その場面を見ながら解説

 

小早川 まず1回の強打者プホールズとの対決。ここで菊池は積極的に攻めていってます。球威で押し切ってレフトフライです。

 

アナ はい。

 

小早川 そして次は3回のトラウトとの対決。インコースを本当に思い切りよく攻めていってます。強打者に対して気持ちと制球とマッチした素晴らしい投球。思い切り投げられて打ち取ることができましたね。

 

アナ この二つがリンクしないとどうなってしまうんですか?

 

小早川 その二つが一致しない投球が5回の失点シーンにありました。

 

アナ はい。

 

小早川 2アウトを取り、あと一人というところでフォアボールでランナーを出してしまいます。そして続くバッターに甘く入ったボールが3ベース打たれてしまうんですね。

 

アナ うーん。

 

小早川 5回のあと一人の場面で勝利投手の権利というところで気持ちに焦りが出ていたんでしょうね。

 

アナ そこで気持ちのコントロールができていなかった。

 

小早川 そうですね。今日は味方が点を取ってくれた次のイニングで抑えなければいけないとかね。そういう気持ちで追い込まれていたような、そういう投球も見受けられましたね。

 

アナ つまり二つの制球と気持ちのコントロールというのがリンクするというのが本当に重要なんですね。

 

小早川 そうなんです。菊地はそれだけいいボールを持ってますから、この二つがリンクすれば必ずいい投球、いいボールが投げれてバッターは脅威に感じる投球に繋がっていきます。まあ今日は初勝利をあげることができましたので私は次回ワンランク上がった菊池の投球が見れるんじゃないかなと思います。

 

アナ 次の登板も楽しみですね。

 

小早川 そうですね。

 

 

以上です。

ようやく初勝利。
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