2022年9月4日にNHK総合で放送された『サンデースポーツ』で大混戦のパ・リーグについて落合博満がNHKアナウンサーと共に語っています。
2位 西武 0.0差
3位 オリ 0.0差
4位 楽天 3.5差
5位 千葉 2.5差
6位 ハム 9.5差
アナ (9/5時点で)パ・リーグは依然として混戦です。落合さんはどのチームまで優勝があると思いますか?
落合 ロッテまであると思います。
アナ ロッテまで。では、その中でカギとなるのはどんな事だと思いますか?
落合 まあ、日本ハムファンには申し訳ないですけど、ハムとの試合に負けないことです(苦笑) 下位のチームに食われないことです。
アナ はい。では、こちらが上位5チームの日本ハムとの対戦成績と残り試合数です。
西武 11勝9敗1分 残り4試合
オリ 14勝6敗1分 残り4試合
楽天 15勝7敗0分 残り3試合
千葉 9勝7敗0分 残り9試合
アナ これを見ると日本ハムとの対戦成績で大きく勝ち越してるのはオリックスと楽天ということになりますが、その辺りはどうでしょう?
落合 うん。オリックスと楽天は日本ハムに負けちゃいけないゲームが続きますよね。星を拾っていかなきゃいけないでしょ。それであと1試合しかないソフトバンクというのは、あとの4チームとの直接対決をどうやって勝ちにいくかを考えればいいんで、そこは楽かと言えば楽かもしれないですよね。
アナ なるほど。一方のロッテは残り試合を多く残してますよね。
落合 9勝7敗で勝ったり負けたりでしょ。多く勝てればそれに越したことはないんですけど、負けも覚悟しなきゃいけないのかなと考えると、セ・リーグで言うDeNAと中日(DeNAの15勝3敗)みたいに極端に差が開いているんであれば、ある意味でお客さんとして大事に扱わないといけないというような考え方をしなきゃいけないんだけどね。
アナ はい。
落合 ロッテに関して言えば五分五分でいいのかなと。そうなると直接対決で雌雄を決するという考え方でいいと思います。
アナ 日本ハムとの対戦がカギを握るということですね。では最後にどこが抜け出すと思いますか?
落合 いや、最後の最後まで分からないと思います。残り20試合前後でこの状況ですから、まあロッテまでは可能性があると思いますけどね。
アナ なるほど。それで混戦と言いますと、落合さんが中日の監督時代の2010年に阪神と巨人とデッドヒートを繰り広げました。
2位 巨人 1.5差
3位 中日 1.0差
アナ 9月1日時点では中日は首位阪神と2.5ゲーム差だったんですが、最後に1ゲーム差で優勝されました。
2位 阪神 1.0差
3位 巨人 0.0差
アナ パ・リーグの首位争いでは今後どのようなことが必要だと思われますか?
落合 体力勝負ですよ。簡単に言えばね。
アナ えぇ。
落合 いかにしてそのゲームをいい状態で乗り切るか。それはキャンプ以前の問題で、いかにして練習量で体力を付けていくかということが大事なんだと思いますね。
アナ じゃあ、これからの戦い以前にその時に勝負が分かれていたと。
落合 えぇ。だから143試合を戦うだけの体力をいかに作っていくかが大事。
以上です。