2018年5月13日にTBSで放送された「S-1」で投手大谷翔平について槙原寛己がボールの回転数を上げてみてはどうかと提言をしています。TBSアナウンサーの伊藤隆佑と共に語っています。
アナ 槙原さん、スピンレートとはどんなものなんでしょうか。
槙原 まあ、1分間にボールがいくつ回転するかということですよね。
アナ はい。
槙原 まあ、日本でよく言うのは、ボールに伸びがあるとかキレがあると言う時に総称するんですけど、バッターからするとそのスピンレートが高いボールは非常に浮き上がってくる感じがするんで。
アナ 伸びてくるような。
槙原 はい。やっぱり、空振りが取れるんですよね。実際に大谷投手はどういう球を投げるかと。
【大谷の平均回転数と平均球速が以下のように表示される】
大谷の平均回転数2183回転/分でメジャー107位
大谷の平均球速156.5キロでメジャー3位
メジャー先発の平均回転数2263回転/分
メジャー先発の平均球速149.3キロ
槙原 平均を見るとですね、かなり低いんですよね。
アナ 大谷選手は2183で107位。
槙原 はい。160キロを超えていて球速は全米で3位に入っているにもかかわらずレートが低いんですよ。
アナ ですね。
槙原 それで、このレートが低いと、どういう事が起こるかというとこういうVTRがあります。
アナ まずは大谷選手の映像です。
【大谷が打たれたシーンが流れる】
槙原 これ打たれたケースなんですけど、154キロが出ているんですけど、回転数が低い(2076回転)がためにホームランにされたんじゃないかという見解ですよね。
アナ メジャー平均は2263。
槙原 そう。
【次の映像も大谷が打たれたシーン】
槙原 これは159キロも出ているのに2000にもいかず(1990回転)でやっぱり打たれてしまう。(レフト前ヒット)
アナ はい。
槙原 メジャーだと見やすい球だとけっこう打たれてしまうんじゃないかというところでスピンレートを意識したらどうなのかということを提案したいんですよね。
アナ なるほど。
槙原 スピンレートの高いピッチャー、上原浩治投手。これを見てもらうとよく分かると思うんですが。
【2016年の上原浩治の投球の映像が流れる】
アナ えっ?2500回転?
槙原 そう。平均球速は141キロなんですよ。それでも高めの球は浮いてくるように見えますよね。
アナ 感じますねぇ。
槙原 このスピンレートの高いボールはバッターを幻惑するということで、大谷選手はこれを手に入れた時に鬼に金棒となるんじゃないかということでスピンレートについて解説したいんですけど。
アナ スピンレート。回転数が多くなると空振りが取れる。
槙原 そういうことです。これをどうしたらいいかと言うと、今は速い球を投げようとして力が入っているんですけど、いかにリラックスして最後のリリースで指をはじくようにしてピーンと投げるか。
アナ はい。
槙原 力を抜いていかにスピードを伝える事が出来るかということです。まあ、分かりやすく言うと、昔だと江川卓さんとか。
アナ あー。
槙原 現役なら杉内投手なんかも非常に力を抜いて最後だけピャッといってるでしょ。
アナ そうですね。
槙原 あれが手元でグッと伸びるような感じになるんでスピードを追い求めて欲しいんだけどスピンレートも意識してピッチングを展開していくと今後も勝ち星が伸びていくんじゃないかなと思いますね。
アナ なるほど。大谷選手の回転数、スピンレート。
槙原 これを意識してほしいですね。
以上です。
メジャーで1番エグいフォーシームを投げるのはナショナルズのシャーザーなんですけど、その回転数はかなりスゴいですよ。大谷は速度と回転数のどちらを優先させるんでしょうかね。速度への追及も見たいんですけどね。