2018年5月30日にMBSテレビで放送された「戦え!スポーツ内閣」で開幕から2ヵ月全く打てていない阪神タイガースのロサリオについて中日で監督をしていた落合博満が元日ハム阪神の下柳剛、番組MCの武井壮、ブラマヨ小杉、お笑い芸人の遠藤章造、メッセンジャーの黒田有と共に語っています。
ロサリオのキャンプの時の打撃練習の映像とシーズンインして打てていない映像が紹介されてからトークが始まる
遠藤 やっぱり気になるのがロサリオなんですよ。
落合 何で気にするの?
一同 爆笑
遠藤 いや、阪神ファンは気になりますよ(笑) ロサリオは4月ぐらいはちょっと打ってましたよ。でも、暖かくなったらもっと打つって言っていたのに全然打ってないじゃないですか。もうだいぶ暑なってきてますよ。
一同 爆笑
遠藤 もういつ打つんやろうと思って。
落合 打つよ、そのうち。
遠藤 打ちますか?
落合 だってまだゼロじゃないよ。(5月30日の試合終了時点では打率.230 本塁打4)
武井 確かに。
落合 数字があるんでしょ。まだ何にもしてないのに過大評価して、このくらいは打ってくれるだろうって勝手にみんな想像して。
遠藤 もともと、ちょっと過大評価し過ぎていたということですかね?
落合 そう思う。
武井 その差を生む要因って落合さんから見て何なんですか?
落合 さっきの映像(このトークが始まる前に紹介されていたロサリオの映像)を見た時にね、キャンプの時の映像だと構えていてここ(バットを振り出す前の位置)にユラユラするような遊びがあったの。
武井 はい。そこでフワーっと打っていましたよね。
落合 ところが、公式戦の映像を見たらここに遊びがないんだ。
武井 あぁぁ。
小杉 うわ!今のちょっとの映像だけで。
下柳 送球に片岡(ヘッド兼打撃コーチ)に言わないかん。
一同 (笑)
落合 丸っきり遊びが無くなっちゃってる。外国人は特にバッティングコーチの言う事なんかほとんど聞かないわけだから、直すとかじゃなくて、「お前、日本に来て最初の頃のバッティングはこういうふうに打ってたよ」、「今こうなっているよ」って。だったら「前のフォームを思い出して、そっちに直してみたら?」って言えば彼らは聞くかもしれない。
小杉 あー。「キャンプの時のお前、カッコよかったなぁ」みたいな言い方したら、「ちょっとやりましょか」みたいな感じになるんですね。
一同 (笑)
落合 ダメダメ(笑) そのカッコ良かったはダメなんだよ。
小杉 あっ、ダメなんですか!(笑)
落合 「こういう形でちゃんと打ってましたよ」って。それを理解できなかったら映像を見せればいい。
武井 映像をね。
小杉 そうか。元々のお前に戻るんやでってね。
遠藤 今みたいな考え方を持って、もう少し時間経てば打ち出すということですか?
落合 あと、それを誰が説明してやるかだよ。
小杉 遠藤さんしかいませんね。
遠藤 俺か!?
一同 (笑)
落合 これを説明する人っていうのも、これもまた難しいんだわ。
遠藤 難しいんか。
落合 (教える人の)自分の考えが入っちゃうとダメなの。
武井 むしろ全然分からない黒田さんみたいな人とか。(※この日、ゲストで呼ばれたお笑い芸人のメッセンジャー黒田のこと)
黒田 俺、何の緊張もないから言えるで。
一同 爆笑
武井 日本人投手の攻め方とかを色々と分かってきたら対応できるようになって打撃も柔らかくなってくる可能性もありますよね?
落合 だって、2割4分ぐらい打っているんでしょ。
武井 はい。
落合 これが1割台だったら「おい、何とかしろ」って言うけども、いいんじゃないですか。
武井 まあ、今のところはOKと。だから、阪神ファンの方は安心してください。
小杉 落合さんにこう言われたら楽になったんじゃないですか?ファンとしても。
遠藤 う、う、うん。
下柳 まだちょっとモヤモヤがあるな(笑)
以上です。
落合は確かに最後まで全然打たなかった助っ人でも余裕で我慢していましたよね。あの図太さは凄いんですけど、ファンからしたらいつまで使ってるんだとなるでしょうし、代えたくもなりそうですけどねぇ。