2018年7月16日に読売テレビで放送された「朝生ワイド す・またん」で前半戦の阪神タイガースについて野村克也が語っています。聞き手はタレントの武田訓佳です。
もくじ
前半戦の金本阪神について
野村 歴代優勝した日本一になったチームを見たら、みんな監督ですよ。V9なんて巨人が9年も連続で日本一になっている。確かに良い選手を揃えたというのもありますけど、あの川上さんの厳しさですよ。妥協を許さないっていう。
武田 とうことは、もっと金本監督は厳しくしてもいい?
野村 そうそう。このチームはみんなお坊ちゃんばっかりだから。怖い監督がいいですよ。野球は9割方0点で抑えたら100%負けないという事は、0点で抑える主役はピッチャーじゃないですか。
武田 そうですね。
野村 だから、ピッチャーに重点を置いてチーム作りをする人は成功しますよね。
藤浪が復活するにはどうしたらいいか
野村 誰かいい指導者、いいアドバイスをくれる人が横についているといいですね。
武田 信頼できる指導者ということですかね?野村さん、どうですか?
野村 は?
武田 野村さんが・・・。
野村 俺、阪神クビになったじゃん。
武田 フフフ(笑) 野村さんが藤浪投手に何か指導するとしたら・・・。
野村 走れ走れだね。ピッチャーの命は下半身だから。もう足腰が強い間は大丈夫。もうバンバン走らせるね。
外国人助っ人について
野村 外国人の扱いは非常に難しい。彼らはチーム愛で来ているわけじゃないんです。お金儲けで来ていますから。だから、それに合わせて、お金で操るしかないんです。ピッチャーでも何勝したらいくらやるとかね。防御率、何点で抑えたらいくらやると。外国人選手だけはエサの使い方ですよ。
スタジオでこのVTRを見ている山田久志について
野村 これはもうプロ中のプロだ。
武田 おぉぉ。プロ中のプロ。
野村 うん。新人の頃にね、いいピッチャーだなとは思って対戦していたんですけど。まあ、いっぺんお見舞いしとかなアカンなと思ってガーンとホームランを打った。そういうのが彼のエキスになるでしょ。プロ野球は成功から学ぶことよりも失敗から学ぶことの方が多いんですよ。
武田 (無言で頷く)
野村 だから、打たれたら何故打たれたのかっていう。それで、野村を抑える方法はないかと彼は一人で悩むじゃないですか。
武田 ということは、山田さんの活躍の何割かはやっぱり野村さんが担っていると?
ワイプで映っている山田は苦笑い
野村 もう本当に僅かでしょうけど、少しは彼の育成には手助けしていると思うよ(笑)
以上です。
ノムさんがインタビュールームに入る時に車椅子だったのがちょっとショックでした。