2017年にBSスカパーで放送された「グラゼニアニメ化記念番組」で山崎武司と岡島秀樹が昔と今の野球界の価値観の変化、勝ち星についてザブングルの松尾グラゼニの原作者・森高夕次、ソフトバンクで球団運営をしていた小林至と共に語っています。

 



森高 昔の野球で面白かったと思うのは、昔のピッチャーの方が今よりも勝ち星で競争していたじゃないですか。

 

松尾 そうですね。

 

森高 『あいつが15勝したら俺は16勝する』みたいな。それこそ江川と西本の関係で、江川が20勝したら西本が18勝するみたいな。

 

松尾 ありましたねぇ。

 

森高 昔のピッチャーは勝ち星にこだわった。でも、どこかからか勝ち星にこだわらなくなったと思いません?

 

山崎 そうですね。

 

岡島 まあ、勝ち星というよりも昔は先発完投してたので、勝ちが付いてきたんですけど、やっぱり今は中継ぎ・抑えがちゃんとしているというか、もうアメリカのやり方を日本が真似しているというか、そういう風になってきたので。

 

松尾 うん。

 

岡島 完投するピッチャーがいたらそういう勝ち星で争うと思うんですけど、今はやっぱり中継ぎが打たれたら変わりますもんね。

 

森高 そう。あとピッチャーの感覚として、バッターよりもピッチャーの方が名球会に対するこだわりが少ないと思いません? つまり、昔に比べたら勝ち星が上がらないから。

 

松尾 今はそうですよね。400勝とかあり得ないですもんね。

 

森高 藤浪投手に聞いたことがあるんですよ。「名球会とか200勝に興味ありますか?」って。答えは「全然興味がない」と。

 

松尾 ないんですね。

 

森高 それは今の時代はピッチャーの勝ち星が上がっていかないですからね。

 

松尾 まあ、打者の方が到達しやすい感じにはなっていますよね。

 

山崎 バッターの2000本安打なんてこれからボコボコ出てきますよ。

 

松尾 うーん。

 

山崎 今は試合数が多いから。200勝というのはなかなか難しい。そこまでいくぐらいの素材はみんな海を渡りますよね。

 

松尾 そうですよね。

 

山崎 だから、200勝はかなりハードルが高いと思う。

 

松尾 高くなってきましたよね。昔と比べてね。

 

小林 そもそも日本だとローテーションを守ったとしたら、だいたい26試合ぐらいしか先発で投げられですよね。多くて28試合で30試合先発するピッチャーはもう日本にいないですよね。

 

山崎 なかなかいない。

 

小林 メジャーはだいたい年間で35試合先発しますからね。だから、日本だけだと200勝という数字はちょっと難しい。26試合で20勝って、ちょっと現実的ではないですよね。

 

松尾 そうですね。それを変えるのかどうかも難しいところですよね。試合数を150にするのも違いますもんね。

 

小林 どうですかね。僕はしてもいいんじゃないかと思うんだけどなあ。

 

 

以上です。

投手の200勝は難しい。

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