2019512日にTBSで放送された『S1』でトミー・ジョン手術から復帰したアナハイムエンゼルスの打者・大谷翔平について掛布雅之、岩村明憲、槙原寛己がTBSアナウンサーの上村彩子と共に語っています。

 



復帰後の大谷について

前半は岩村が福島での独立リーグの仕事があり遅れますので最初は掛布雅之がメインで喋ります。ちなみに収録日は5月10日です。

 

槙原 今日(5/10)、大谷翔平にヒットが出ました。

 

掛布 見ました。あのライト前ヒットも素晴らしい腕のたたみ方というかね。

 

大谷は復帰第1戦(5/8)、第2戦(5/9)でノーヒット。迎えた復帰3戦目の第1打席に今季初ヒットを放った。しかし、掛布はこのヒットより前に復活の兆しを感じていた。

 

掛布 復帰1試合目の第4打席でサードライナーを打ちましたよね。バッターってスゴく単純なタイプの選手が多いんです。だから10打席全く打てなくても、いい当たりをパーンっとバットとボールが当たると、体全身に凄いものを思い出すような形で電気が走るようにビビビって来るようなのがあるんですよ。

 

槙原 はい。

 

掛布 あのサードライナーの打席で自分の思うような感覚で、ポイントでボールを打ち返せた手の感覚というのが残ったんだと思います。あの打席でもう大丈夫なんじゃないのかなという感覚を僕は持ったと思いますね。

 

 

掛布が驚愕した2018年の大谷のホームラン

掛布 前の足が滑るような形で、とんでもないホームラン打ったのがあったでしょ。

 

槙原 ありましたね。13号のホームランだったかな。

 

掛布 あのスイングがスゴく印象に残っているんですよ。

 

2018年8月19日の13号ホームラン映像を見ながら

 

掛布 これはビックリするぐらい凄いよね。

 

槙原 凄い。

 

掛布 右足の内側の壁に自分の体重をぶつけて行ってるわけ。

 

 

掛布 この13号のホームランに関しては構えてステップした時に、グッと6割ぐらい右足に体重が乗ってるわけ。

 

 

掛布 その乗った力を後ろに仰け反って返す時に足が滑ったんだと思う。

 

 

掛布 投げてくるボールが速いでしょ。その時にバッターってバットとボールの距離を作るために体を後ろに下げるんです。だから「詰まりそうだ」となって。

 

 

掛布 こういう感じになるわけ。このホームランはまさにこういう打ち方なんですよね。それで体がパーンっと回ったんだと思う。だから、もう・・・凄いなぁって()

 

一同 ()

 

 

大谷は歴代の打者で誰に近いのか

掛布 僕は王さんを含めての数多くの左バッターを見てきましたけども、バットの軌道なんかはランディ・バースの軌道にちょっと似てるかもしれません。やや下気味からアッパー気味に入っていく軌道。

 

槙原 掛布さんからまたバースの話を聞くとは()

 

掛布 いや、ゴメン()

 

槙原 打たれたのは僕です()

 

ランディバースとは史上最強の助っ人と呼ばれ1985年、1986年の2年連続で三冠王。通算202ホームラン。バースの特徴は下からすくい上げるようなアッパースイング。掛布曰く、大谷とバースは軌道が似ている。

 

 

 

掛布 やや下からアッパー気味に入っていく。その中でボールにバックスピンをかけて、ボールを遠くに飛ばす。バットの軌道は我々とは違ってちょっとバースに似てるような。日本の野球じゃなくて、アメリカのベースボールをやるために生まれてきた選手なんだと思います。

 

 

2019年の大谷のフォームについて

ここから岩村が登場
掛布と岩村が気になったのは復帰1戦目の第1打席でヘルメットが脱げたシーン

 

槙原 やっぱりタイミングが合ってないというのは感じてました?

 

岩村 ゲーム感がなかったのでそうなったと思うんですね。ヘルメットが脱げた球に関して、こんなに左ピッチャーに対して体を開くことってなかったと思うんですけど。僕は体の開きが原因かと思います。

 

掛布 なるほど。開き気味だもんね。

 

岩村 はい。少し右腰の開きが早いですよね。

 

掛布 去年まではベルトがレベル(水平)に回転しているんですよ。横にね。ヘルメットが脱げたシーンは波を打ってるような腰の回転をしているんですよね。だから上体がブレたんだと思います。腰がこういう形になってる。

 

右腰が上を向いている

 

掛布 だから上体がブレるんじゃないかなと。 

 

岩村 そうですね。掛布さんが言われたように右腰が上がりながらちょっと開くのが早いんで。

 

掛布 そうだよね。それだと上体がブレるもんね。

 

岩村 大谷くんはちょっと右肩が上がって、フェイスガードに当たってヘルメットが浮いて、振った衝撃で脱げるんだと思うんですよね。

 

掛布 なるほど。右肩も上がってるもんね。

 

岩村 ピッチャー側の肩が上がるのって正直あまりよろしくない。

 

掛布 良くないよね。

 

岩村 1打席に1回はヘルメットが落ちてたんですけど、それは飛ばそうと思って力んでる証拠でもあるだろうし。例えばピッチャーで帽子が脱げるのってどうなんですか?

 

槙原 それは顔がブレ過ぎですよね。

 

岩村 ですよね。だから力が入って肩が上がること自体があまり良くないですよね。

 

 

2019年の打撃フォームの重心が下がっていることについて

左が2018年 右が2019年

 

掛布 僕が思うのは重心を下げた方が力強く打てる感覚ってあるからね。

 

岩村 ありますね。

 

掛布 下半身に強さを感じたかったんたじゃないの。やっぱりゲームに出てないから不安だったし、ボールをしっかり見なきゃいけないし。ボールをしっかり見るためには、普通に立ってるより少し重心を下げた方が見やすいから。ちょっと重心を下げて対応しようという彼なりの考えがあっての2019年のスタートなんじゃないかなと思いますけどね。

 

槙原 これは意図的にやってると。

 

掛布 そう思いますけどね。慣れてきたらまた変わるような気がする。

 

岩村 そうですね。

 

 

今後の大谷について

アナ 大谷選手なんですけど、今年は残り128試合ぐらい出られるということなんですね。(5/12時点)

 

掛布 そうなると30本のホームランはクリアできるでしょ。

 

岩村 そうですね。

 

掛布 ホームランバッターって1本打てば、3試合で4本とか打ったりするんです。

 

槙原 330本ですね。

 

掛布 トリプルスリー?()

 

アナ 夢が広がりますね。

 

掛布 シーズン終わった後にまた呼んでくれる?言い訳するから()

 

一同 ()

 

 

以上です。

掛布がたっぷり喋ってくれました。
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