2020年2月29日にBS1で放送された『球辞苑』でロッテなどで活躍した成瀬善久が選球眼の良いバッターの抑え方を語っています。
2010~2019年の間で最も四球を選んだバッターは鳥谷敬。その鳥谷を最も抑えたピッチャーは成瀬だった。
2010~2019年 鳥谷敬被出塁率ランキング | |||
投手 | 打数 | 打率 | |
1位 | 成瀬善久 | 31 | .129 |
2位 | マイコラス | 32 | .219 |
2位 | バルデス | 32 | .219 |
4位 | 杉内俊哉 | 70 | .229 |
5位 | ジョンソン | 41 | .244 |
―抑えられた理由は?
成瀬 たまたまだと思うんですけどね(笑)
―選球眼の良い打者との対戦で最も気を付けていたこと
成瀬 スリーボールにならないことですかね。早めに勝負することかなと思ってます。粘られることが多いんで。だから早い段階で甘くいってでも勝負して打たれた方がアウトになるかもしれないし。まだ打たれた方が何かしら起こるんです。フォアボールは何も起きない。ただ単にシングルヒットを相手にあげてるだけなので。
―独自の鳥谷攻略法
成瀬 鳥谷さんの場合、左対左なので基本的にアウトコース勝負なんです。僕はアウトコースにスライダーとチェンジアップを投げることが多かったので、そこでいかに目線をズラすか。多分、アウトコースのチェンジアップを鳥谷さんに投げるピッチャーはほぼいないんですよ。だから有効だったのかなと。アウトコースから攻められるというイメージが多分湧かないんですよ。それがあるからこそスライダーを振ってくれたのかなと思っています。
―外のチェンジアップを投げることで外のスライダーも効果を発揮
成瀬 目先を変えるだけで、また違った効果が出るのかなと思っています。
以上です。
選球眼の良いバッターには早めに勝負が鉄則。