2018年11月26日にフジテレビONEで放送された「プロ野球ニュース」で東京ヤクルトスワローズの宮本慎也ヘッドコーチと石井琢朗打撃コーチが出演し、村上宗隆について高木豊、谷繁元信と共に語っています。
【今季の村上の成績】
8試合 打率.083(12-1) 本塁打1 打点2
高木 今年、村上という選手が入ったけど、いいバッターだな、いい目付きしてんなあと思ったんだけど慎也はどう思う?
宮本 近い将来4番を打つ素材であることは間違いないと思うんですけど、僕はまだ苦労すると思ってます。
高木 まだ苦労する。
宮本 はい。
高木 タクちゃん、それを苦労させないために、この選手はどこが課題なの?もちろん守備は課題だと思うんだけど、バッティングに関しては。
石井 確かにいい素材だと思います。
高木 うん。
石井 初打席で初ホームランを打ちましたし、ファームでもそれなりの成績を残してるんですけど、ただ1軍の一線級のピッチャー、特にパワー系が対応できるかというところでちょっと気になる部分があるんで。
谷繁 初ホームランも半速球ですもんね。フォークかなんかが抜けた球でね。
石井 そうです。確かに逆方向にも打てますし、いいピッチャーから打ったりはしているんですけど、ただ結果的にほぼ半速球のホームランが多いので。
高木 やっぱ慣れか。
石井 慣れというか色々あるんですけど、まあその辺は秋季キャンプでも取り組みましたし。
高木 ある程度、克服できた?
石井 どうですかね?(隣の宮本に問いかける)
宮本 まだです。今は台湾リーグに行ってますので、そこで実戦の中で掴んでくれたらいいなあとは思っていますね。
高木 なるほど。
ここで一旦が話が終わりますが数分後に再び村上の話題に
石井 ちょっと僕からいいですか?
高木 はい。
石井 キャッチー目線から見て、村上選手はどういう選手なのかなって。
谷繁 キャッチー目線から見て。
石井 長所と短所というか。
谷繁 まずタイミングの取り方は早く取るでしょ。
石井 うん。
谷繁 だから、いいタイミングの取り方をするなあと。それで振りにいった時にやっぱりちょっと差し込まれるところがあるんで、それで今は半速球がちょうど合うという。
石井 うん。
谷繁 あれがタイミングを早く取って、もうちょっと振りにいくタイミングさえ自分で掴めば俺は絶対に打つバッターだと感じてました。
高木 俺はホームランを打った後の次の打席に注目したんだけど、あれが内からバットを出して粘って粘ってという打席だったじゃない。
石井 はい。
高木 これ変化球に対応してんのかなっていうような仕草があったのね。
谷繁 多分、今はあれしか対応できなかったんだと思う。
高木 できなくても内から出して粘ろうとする気持ちがあるから、クレバーなバッターだなと感じたんだけど。実際はそうでもないの?
石井 どうですかね(笑)
谷繁 おまけにあの試合は初回かなんかにエラーをしているんですよ。
高木 そうそう。
谷繁 それでそれを彼はホームランで取り返したんですよ。
宮本 ただガッツポーズしたのは怒りました。
一同 (笑)
宮本 『お前のエラーで4点取られたんだよっていうのだから、あそこはグッと我慢するところだよ』と。やっぱりそういうところも含めていい選手になってほしいんで。
高木 そりゃそうだね。
宮本 はい。
高木 自分のことだけじゃないからね。
以上です。
まだまだ認められた実力ではないようです。