2018年12月8日にフジテレビで放送された「S-PARK 」で100人が選ぶナンバーワンの「コントロール部門」が紹介されていました。ナレーターと選手の語りと共に進行します。
コントロール部門 第3位
大島洋平 投げるところに糸が出ています。
雄平 パワプロしてるような。本当に普通の体であんなにコントロールを出来る、ボールを扱えるっていうのは考えられないです。
坂本勇人 吉見さんですね。それは僕はずっと吉見さんって言うような気がしますけどね。
第3位は中日の吉見一起(4票)。2011年2012年とこの部門で連覇を果たした男が6年ぶりにトップ3にランクイン。1試合平均のフォアボールが2個を下回る(与四球率1.72)精密機械ぶりにチームメイトも。
平田 投げるところがだいたい分かるんで、守っていてもどこに飛んできやすいか分かりやすいです。
ここでクイズです。今シーズン12球団トップの打率をマークしたソフトバンクの柳田にコントロールがナンバーワンだと言わしめた選手がいます。それは誰でしょう?
ヒント① 身長187センチの右ピッチャー
ヒント② 今季リーグ3位の防御率
ヒント③ 日本ハムの選手
正解は・・・
柳田悠岐 的確。すごいですよ。上沢。
首位打者を獲得した最強バッター柳田がナンバーワンに選んだのは日本ハムの上沢直之(1票)。実は唯一、打率1割台に抑え込まれたピッチャーなんです。(2018年の上沢vs.柳田の対戦 18打数2安打6三振で打率.111。規定投球回数以上のパ・リーグ投手で唯一の被打率1割 台)
柳田悠岐 四隅に投げる。ファーストストライク目が四隅の角にキッチリ投げて、2ストライク目がその半個ボールで、それで3ストライク目がそのまた半個ボールみたいな。すごい!もちろん球も速いですし、変化球も素晴らしい変化球。それを操れるコントロールがあるから勝てるんじゃないかなと思います。
コントロール部門 第2位
浅村栄人 投げミスっていうのがほとんどないですね。
岡本和真 当たる気がしないです。
森友哉 もう圧倒的だと思います。
井上晴哉 岸さんですね。間違いないです。
2年連続の2位となったのは楽天の岸孝之(31票)。今シーズンは自身初の最優秀防御率(2.72)を獲得。抜群のコントロールを裏付ける12球団最小の与四球率(1.64)もさることながら選手たちが口を揃えていたのが。
涌井秀章 見逃し三振がすごい多いなと。
上林誠知 見逃し三振をけっこうしてます。
武田翔太 見逃し三振が多いイメージがありますね。
奪った見逃し三振の数は12球団最多の59。まさに奪三振王ならぬ見逃し三振王。その正確無比なコントロールでバッターに手も足も出させません。更に日本シリーズMVPのソフトバンク甲斐拓也はキャッチャーとして未知の体験をしたと言います。
甲斐拓也 オールスターで1回組ませてもらったんですよ。構えたところに本当に来るんで、その時に初めて組んで、初めての感覚になったんで、ミットに吸い込まれてくる感じがすごいなと思って。コントロールは本当にすごいなと思いますね。
コントロール部門 第1位
吉見一起 僕はずば抜けてナンバーワンだと思います。
才木浩人 狙ったところにドンピシャで『ドンピッシャー』みたいな(笑)
則本昴大 いやぁ、すごいですね。本当にすごいという言葉以外に見つかりません。
山田哲人 菅野さんですね。
筒香嘉智 菅野さんですね。全部の球が完成されていますし、どのボールもコントロールされているんで。
コントロール部門、初の3連覇に輝いたのは巨人の菅野智之(42票)。今シーズンは史上5人目の2年連続沢村賞などタイトルを総なめ。更に完封勝利の数はなんと8度と名実共にナンバーワン。この活躍にライバルたちは。
大瀬良大地 ピンチの時にギアが上がるようなイメージがあって、そういう時にこそ投げミスが少なくて、思い通りに自分のボールを操っているイメージがあります。
その言葉通り、得点圏にランナーを置いたときの被打率は.186で規定投球回数以上の投手では12球団最小。『ピンチのときのギアチェンジ』こそ菅野の投球スタイル。セ・リーグ3連覇の広島から投票した選手は全員(田中、菊池、丸、鈴木、野間、大瀬良、野村、中崎)が菅野に投票。チーム別では広島が最多の三振(46)を喫する。
丸佳宏 狙っていても手が出ない時があるぐらいしっかり投げ込んでくるイメージがありますよね。
鈴木誠也 もう見逃すのも怖くなるぐらいビタビタっす。だから手を出さないといけないじゃないですか。見逃し三振はイヤだと思って、手を出しにいくとクソボールですよ。それでそのボールを振りたくないと思うとピッタピタにピタピタピタってくるんで、もう無理っす。
菊池涼介 真っ直ぐでも、変化球でも、どの球種でも、いいところにビチビチ投げてくるんでね。いやらしい男ですよ。
1位の菅野のコメント
菅野 コントロールは一番意識しているところですし、毎年この企画を楽しみにしているんで、今年はどうだったかなって正直思っていたのでホッとしてます。
そんな菅野が最もスパークした1球は?
菅野 (10/14のCSヤクルト戦の)ノーヒットノーランの試合の8回裏の大引さんを見逃し三振に取ったインコース低めのストレート。その前の球もインコースだったんですけど、打ち取った球はもっと低く厳しく投げられて見逃しが取れたっていうのは、コントロールはキャッチャーとのコンビネーションもあるんで、完璧な一球だったと思います。
バッテリーを組んだ小林誠司
小林 勝負どころになると四隅の隅の隅に際どいところに出し入れ出来るピッチャーなので、受けていてやっぱりすごいなあと思いますし気持ちがいいですね。
投手 | 票数 | |
1位 | 菅野智之 | 42 |
2位 | 岸孝之 | 31 |
3位 | 吉見一起 | 4 |
番外 | 上沢直之 | 1 |
以上です。
やはり菅野が1位になります。