20148月にBS1で放送された『球辞苑』で阪神タイガースの上本博紀がホームスチールについて語っています。

 

上本は大学時代に伝統の早慶戦で歴史に残る単独ホームスチールを決めていた。
場面は2対2で迎えた7回裏の早稲田の攻撃2アウト2-3塁で3塁ランナーは上本カウントは1ボール2ストライク。ピッチャーもバッターも、スタジアム全体も緊迫した勝負所だった。

 

4分00秒ぐらいから

 

まさに完璧なホームスチール。何度見ても素晴らしい鮮やかなホームスチールである。

 

―あのホームスチールについて

上本 早慶戦という、ちょっと異様な雰囲気もあって、ピッチャーも多分一杯一杯だったと思うので。ピッチャーはセカンドランナーを見ながら投げていたので、その時からなんとなく「いけそうかなぁ」と感じていて、でもなかなかスタートを切る勇気がなくて、結局走った場面は2アウト2ストライクで。そこでやっと思い切って行けたという感じでしたね。

 

―「やっと思い切っていけた」というのは?

上本 実際にホームスチールをやった事がなかったし、見た事もなかったので、中々踏み切れなかったというのはありましたね。

 

上本が見せた完璧なホームスチールでもスタートを切るのは相当な勇気がいると言う。その上本はプロ入り後は、一度もホームスチールを試みていない。

 

―何故プロではホームスチールを狙わないのか?

上本 今はちょっと・・・阪神という特殊な環境の中で・・・() ちょっとそこまで勇気はないですね() 中々そういう隙もないと思うので、「失敗したらどうなるかな」とか今は考えますね。

 

―隙があったらホームスチールを試みるのか?

上本 今は行かないです。その時も「余裕でセーフ」だろうなって思いながら走っていたんですけど、意外とホームまでの距離が長く感じたり、成功した早慶戦の映像を今見ても紙一重のタイミングだったので。1回経験したのもあって、今だったらちょっと行かないかなって。

 

 

以上です。

たまに物凄いプレーをするのが上本。
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