2016年12月にBS1で放送された『球辞苑』で当時西武にいた浅村栄人がインハイ打ちについて語っています。
2016年のインハイ打率トップ5
1位 | 吉田正尚 | オリックス | .429 |
2位 | 大谷翔平 | 日ハム | .393 |
3位 | 浅村栄人 | 西武 | .389 |
4位 | 桑原将志 | DeNA | .375 |
5位 | 近藤健介 | 日ハム | .364 |
2016年のインハイ打率の右打者でトップの浅村に話を聞くことに
―インハイとはどんなボール?
浅村 バッターからしたら一番難しい球ですね。インハイが何球も続けば、やっぱり冷静にはいられないというか。イラっとはしますけどね。
―何故インハイ打率が高いのか
浅村 間違いなくインハイが一番打ちづらい球だと思いますけど、やっぱりピッチャーからしたらインハイに投げるのが一番難しいと思うんですよ。だから、コントロールミスも自然と多くなりますし。それを見逃さずに打ちにいく。
―(2016年は)フォームを見直した
浅村 もともとスタンスが広くて、しっかりと回れる時はいいんですけど、やっぱり1年間トータルでやっていくと下半身も疲れてきたりとかで上手く回れない時期があったんで、それだったらスタンスをちょっと狭めてやろうということを意識して。
―それによるインハイ打ちの影響は?
浅村 ありますね。かなりスムーズにバットが出るようになりましたし、クルッと回る感覚が戻ってきたかなという。インハイばっかりを意識はしてないですけど、ある程度は甘く設定して、インハイに来たらクルッと回る反応の感覚ですかね。
ここからバットを持って説明
浅村 左で打つイメージで理想はこう打ちたいんですよ。(※左てだけでバットを持ってヘッドを立ててクルっと周りながらスイングをしている)
ここから振り下ろして
クルっと回る
スタッフ クルッと回るのは最後のやつですか?
浅村 そうです。これだけです。
スタッフ それはコンパクトにしてるという感覚?
浅村 そうです。思い切り振ったら打てないと思うので。
浅村流のインハイ打ちの技法
バットを立て左手で打つイメージでコンパクトにクルッと回る
ミートポイント
スタッフ これより高く投げ込むピッチャーはいますか?
浅村 います。シュートを投げるピッチャー。普通のインコースから更に来る球です。
スタッフ それはイラっとする球ですか?
浅村 イラっとしますねぇ。
―インハイ攻めで恐怖を感じた時期はあったか?
浅村 ありましたね。ボールを頭に受けたこともありましたんで、そこから怖さもあったんですけど。でも、怖がってちゃ打てないし、恐怖心を捨てて勝負できるような気持ではいますけど。
以上です。
インコースをクルっと回って打ってるイメージは強いですね。