2019年3月7日にBS1で放送された『MLB×プロ野球』でシアトルマリナーズの菊池雄星がシーズン前の調整、挑戦の日々をインタビューで語っています。聞き手は黒木知宏。
これは3月3日に収録されたインタビューです
もくじ
ここまでの調整
黒木 順調そうですね。
菊池 はい。ここまではスゴくいい状態できてます。
黒木 中4日の調整を始めてると聞いたんだけど。
菊池 まだ2,3イニングしか投げてないので、そこまでしんどさは感じてないですけど、これが100球とかどんどん球数を投げるとなると、しっかりとケアしないといけないと思いますね。
メジャーを目指したきっかけ
黒木 今回メジャーに移籍して夢の舞台に来ましたけど、メジャーリーガーになると夢を抱いたのはいくつぐらいの時ですか?
菊池 本気で目指したいと思ったのは15歳の時に花巻東高校の佐々木洋監督に呼ばれて「どうせなら世界一の舞台を目指そう」という話をして頂いたのがきっかけです。
黒木 それで夢の舞台に来てみてどうですか?
菊池 15歳から行きたいという気持ちが日ごとに強くなって、やっと来れた時はスゴく嬉しかったですし、テレビで見てた選手たちが目の前にいるとなるとスゴく興奮したのを覚えています。
環境の違い
黒木 アメリカの気候の違いであったりとか、環境の違いであったりとか、当然ボールの違いが色々あると思うんですけど。
菊池 そうですね。最初にアリゾナに来た時はビックリしました。やはり乾燥していますし、「アリゾナはボールが滑るよ」と皆から言われていたんですけど、投げてみてビックリしましたね。
(続けて)
菊地 ストレートを思い切り投げようとすればするほど抜けてしまうんじゃないかと思って、ブルペンでは思い切り投げているつもりでもずっと135キロくらいしか出なくて。
黒木 ほー。
菊地 これはなんとかしなきゃなと思ってましたけど、ただ、日を追うごとに慣れてきたので最近はあんまり感じなくなりました。
黒木 通用する感覚や手応えはある?
菊地 そうですね。やっぱり自信を持って投げた球は差し込めているボールもありますので。ただ、少しでも甘くなると持ってかれるという怖さも同時に今は感じてますね。
新球チェンジアップ
黒木 今日キャッチボールが終わった後にパートナーを座らせて、ちょっとチェンジアップの練習してましたけど、非常にいいなという感じがしたんですよね。チェンジアップ。
菊池 はい。そうですね。チェンジアップは数年前から少しずつ課題としてやっていました。練習ではスゴくいいボールがいっているので。ただ、試合となると甘くなっちゃいけないとか、チェンジアップで打たれると悔いが残るというのがあって。そう考えると使いづらいというか、まだ自信を持って投げれていないというのがあります。
黒木 それが決まり始めると球数も少なくなって、当然イニングも投げられるようになると思うんですけど。
菊池 そうですね。
今季の目標
黒木 イメージ的にはどれぐらいのイニングを投げたいと思ってる?
菊池 180イニングはひとつの目標にしてます。まあ勝ち負けというのはこちらではあまり重視されてませんけど、もちろん僕は勝ちたいんですけど、勝ち星はそんなに求められてないというか。入団会見の際に、GMや監督と話をして、1ヶ月に1回くらいは球数を抑えながらということを提案して頂きました。
黒木 うん。
菊池 ピッチャーとしては1イニングでも長く投げたいという気持ちは常に持ってますけど、自分の体のことを大事にしてくれているということもあると思うので、その思いに応えられるように怪我なくやっていきたいと思います。
以上です。
まずは適応することからです。