2019年4月5日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のアトランタブレーブス戦で先発し4回1失点で降板したシカゴカブスのダルビッシュ有のピッチングを元ロッテの黒木知宏がフリーアナウンサーの山本萩子と共に解説しています。
この日のダルビッシュの投球内容
4回71球 被安打5 奪三振2 与四球4 失点3
今季0勝1敗 防御率8.10 (4/5の試合終了時点)
試合後のダルビッシュのコメント
ダル (監督に)「グッジョブ」だと言われてどういうことやろと思って。いいピッチングと言われてもちょっと自分の中で納得がいかないし。次にこういう結果を残したら誰も話しかけてくれないという気持ちでピッチングをやっていきたいと思います。
マッドン監督の試合後のコメント
マッドン ダルビッシュは良い投球をしていたのでその感覚が残っているうちに交代させたかった。
黒木の解説
アナ ダルビッシュ投手、5回途中で降板でしたがピッチングいかがでしたか?
黒木 まず前回の登板と比べると変化球の精度は上がったかなと思います。
黒木 特に曲がり球のスライダーであったりと完成度でいうと非常に良かったと思います。更にもうひとつ言いますと左バッターへのカットボール。このボールを組み立てでよく使えてました。
アナ はい。
黒木 カットボールはスライダーよりも球速が速いんですよね。それで普通であれば、変化が小さいはずなんですけど、スライダーのように曲がるんですよね。
アナ 斜めに曲がってますよね。
黒木 はい。今日このボールが使えるというところで、1回2回は1球ずつしか投げてないんですけど、4回には組み立ての中で使えるボールと分かった上で7球も投げていたということで上手く組み立てをしましたね。
この日のダルビッシュのカットボール | |||
1回 | 2回 | 3回 | 4回 |
1球 | 1球 | 3球 | 7球 |
アナ 有効なボールだったということですね。
黒木 はい。うまく使っていたと思います。
アナ そのカットボールについてダルビッシュ投手はこう話しています。
ダル カッターが斜めというか、それを意識して投げているわけではないんですけど、2017年までだと「落ちるカット」を投げようとしてもなかなか振ってくれなかったんですけど、今はめちゃくちゃボール球でもバンバン振ってくれるのでちょっと自信になりました。
アナ 斜めにという表現もありましたけど、やっぱりカットボールに自信があるんですね。
黒木 はい。本人のコメントのように使えると、自信があるボールになったということですよね。
アナ はい。
黒木 とにかく今までだとバットの芯を外すボールであったりという位置付けのボールだったと思うんですね。ただ、今日に関して言いますとこのスライダーのように曲がるカットボールは非常に有効的なのでこれは勝負球として使っていいという判断になったと思うんですよね。
アナ はい。今日は5回途中での降板となりましたが、どうなんでしょうか?
黒木 本当はもう少し投げるところを見たかったんですけどね。なかなかベンチの采配なんで難しいですけどもう少し投げさせてもらいたかったなと思います。
アナ また次回に期待したいですね。
黒木 はい。
以上です。