2019年7月1日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日vs.コロラドロッキーズ戦に先発し5回途中で降板で勝ち負け付かずの内容だったロサンゼルスドジャースの前田健太のピッチングについて斎藤隆がフリーアナウンサーの山本萩子と共に語っています。
前田の試合後のコメント
―5回途中での降板
前田 スゴく悔しいタイミングでの降板だった。あそこは粘れる場面だったと思うし、自分自身としても「粘るぞ」と気持ちを入れたところだったので、スゴく悔しいですね。
斎藤の解説
今季7勝4敗 防御率3.78(7/1の試合終了時点)
この日は勝ち負けつかず
アナ 前田投手は「悔しい」とコメントを残していましたが、斎藤さんから見て今日のピッチングはどうでしたか?
斎藤 ちょっとリズムが悪くて、苦しんでいる割に粘っていたという印象ですね。
アナ では振り返っていきましょう。まず先制してもらった直後の3回裏にブラックモン選手へのフォアボールがありました。
斎藤 このへんは結果がどうこうではなく勝負してほしかったですね。点を取った後というところでしたからね。
アナ そうですね。フォアボールは避けたかったところでしたね。そして5回裏には追加点を取ってもらった後に連続ヒットを許しました。
斎藤 はい。このあたりの前田投手らしくないコントロールミスですよね。甘く入るんですよね。どうしてもこのあたりのピッチングがベンチでは気になったんでしょうね。
アナ 慎重になってしまったんでしょうかね。
斎藤 やはり点を取ってもらったので慎重になるのはよく分かるんですけど、今日の前田投手は大胆にいけなかったのがもったいないと思いましたね。
アナ そうですね。そんな調子が悪い中でも被安打1で我慢のピッチングをしていただけに5回途中88球で降板は早かったんじゃないかなと思うんですけどね。
斎藤 そうですね。これは見ていて非常に残念なシーンでしたね。
アナ 「ノー」と10回ぐらい連呼していたという。
斎藤 言ってたんですよね(笑) 先発ピッチャーはここを抑えるためにマウンドに上がっているわけですよ。監督も腹を決めて前田健太投手と心中してほしいシーンだったんですけど、我慢できずに変えてしまいましたよね。
アナ そうですね。先発としては続投したいというシーンでしたし、そして1アウト三振を取ってからというところでしたね。
斎藤 そうなんです。三振を取っていよいよここからというところとエンジンをかけようと思ったところで、ベンチが動いてしまったので悔しかったでしょうね。スゴく気持ちが分かります。
アナ はい。でも、その一方でバッティングは絶好調ですよね。今日は1打数1安打でシーズン打率が3割ちょうど。これでメジャーの自己キャリアハイのシーズン9安打となりました。
斎藤 3割に乗ってるんですよ。尚且つナショナルリーグですからスクイズで点を取ったり、ヒットも打つんでチームにとっては非常に貢献度が高いですよね。
アナ そうですよね。素晴らしい活躍ですよね。
斎藤 まあさすがに打者転向はないと思いますけどね。
アナ はい(笑) さて前田投手の6月の成績を見ていきましょう。
6月 0勝2敗 防御率4.21
アナ 5月と比べると防御率も悪くなっていますよね。
斎藤 はい。疲れが出る時期ですよね。ドジャースは常勝チームなんでね。
アナ はい。
斎藤 昨年の前田投手はリリーバーで大活躍したので、そういったところを含めても今は疲れが出ているんじゃないかという心配がありますね。
アナ なるほど。では、ちょっと休めばまたいいピッチングを見せてくれるのでしょうか?
斎藤 はい。オールスター明けにグッと調子を上げてくれるのを信じています。
以上です。