2019年7月4日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のvs.ピッツバーグパイレーツ戦に先発し勝ち投手の権利を持って降板したものの勝ち星を消されたシカゴカブスのダルビッシュ有のピッチングについて黒木知宏がフリーアナウンサーの山本萩子と共に解説しています。
ダルビッシュの試合後のコメント
ダル 今日に関しては速いカッターを続けなければ良かった。前半戦の数字に関してはまだいくらでも変えられると思うし、ピッチングを整理すれば勝ちもついてくると思いますのでそんなに心配していないです。
黒木の解説
今季2勝4敗 防御率5.01(7/4の試合終了時点)
アナ ダルビッシュ投手、残念ながら勝てませんでした。9回に抑えのキンブレル投手がまさかの、という展開でしたねぇ。
黒木 そうですね。
アナ その結果、勝ちが消えてしまったダルビッシュ投手は今日の反省としてカットボールの多投を挙げていました。黒木さんはどのように考えていますか?
黒木 特に3失点した4回ですよね。ここでカットボールをうまくインサイドに投げ切れなかったのが一つあると思うんですよね。
アナ うーん。
黒木 ただ、実は3回にあるボールが影響したと見ています。
アナ あるボール?
黒木 はい。3回裏の1番の左バッターのフレイジャーに投げたスライダーなんですよね。これが非常に大きく曲がって、あわやデッドボールという感じだったんですよね。前回は左バッターに対して「楽しめた」とコメントしていたんですけど、この場面であまりにもスライダーが曲がり過ぎたことで、ちょっと曲がり球に関するコントロールを修正しようとしたのかなと。
アナ はい。
黒木 そこで修正したことによって曲がり球が緩んでしまい打たれる。そして甘くなったところを仕留められていましたよね。恐らく曲がり過ぎないように加減したことが悪い部分として出たのかなと思いますね。
アナ ちょっともったいない感じですかねぇ?
黒木 そうですね。しっかり投げ切れれば良かったんでしょうけどね。
アナ そしてダルビッシュ投手は今日が前半戦最後の登板になる見込みです。試合後に後半戦に向けての課題を語っています。
アナ 課題は左バッター。そして遅い変化球を織り混ぜていければということでしたが。左右の被打率を見ると、左が.262で右が.185と圧倒的に左バッターに打たれているんですよね。
黒木 実際にダルビッシュ投手は基本的に変化球でも球速が速いんですよね。
アナ はい。
黒木 ですからそこにカーブを入れて、左バッターに対してアウトコースで泳がせてみるとか、少し前に出させるような球を投げれば抑えられるという感覚が恐らくあると思うんですよね。
アナ なるほど。
黒木 ですからそのボールをうまく使っていくことによって、後半戦しっかりと投げることが出来れば勝ち星がついてくると思います。速い球を投げて緩い球でフッとさせるというね。
アナ 後半戦そのあたりを期待しましょう。
以上です。