2020年1月20日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2020』で1月17日に急性心不全で亡くなった中日ドラゴンズのレジェンド高木守道さんについて大矢明彦、デーブ大久保、笘篠賢治がフジテレビアナウンサーの杉原千尋と共に語っています。
高木守道さんは2020年1月17日に急性心不全で亡くなりました。高木さんは通算2274安打で歴代16位、ベストナイン7回、ダイヤモンドグラブ賞3回、盗塁王3回、オールスター出場4回などの輝かしい経歴を誇り2006年に野球殿堂入りを果たしている。
アナ 亡くなる6日前には名古屋のラジオ番組にも出演されていたということで、突然の事でしたね。
大久保 あまりにも突然でした。僕との接点は1994年の『10.8』で敵チームで控えの選手だったんですけど、それまでの高木さんの評判というのは結構頑固で選手からあまり好かれてないみたいなというを聞いていたんだけど。
アナ はい。
大久保 途中から高木さんが辞めるんじゃないかっていう情報があって、そこからチームがウワーっと勝ち出してジャイアンツが追い付かれちゃったんですよね。それで中日の人間に聞いたら評判が悪いなんてとんでもない話だと。「高木さんを辞めさせるな!」とチームがひとつになるぐらいの人なんだぞと聞きましたね。大矢さんは高木さんについてどうですか?
大矢 まあ、ミスタードラゴンズ。
大久保 はい。
大矢 職人みたいな選手でしたね。華麗な守備というのは当然だったんですけど、バッターの高木さんと対戦するのがスゴく楽しみだった。
大久保 へぇー。
大矢 ヤマ張りが上手いバッターだった。ど真ん中の真っ直ぐを見逃し三振したりしてね。それで次の打席に入ってくると、「さっきやられたな」と言ってきてくれたりね。まあ、とんでもないボールをヒットにしたり、スゴいやりにくい職人の選手でしたね。
大久保 僕らは挨拶しかした事ないんですけど、どういう方でしたか?
大矢 やっぱり自分の中で一本芯を持ってる。そういう部分では結構頑固な選手でしたね。
大久保 はい。
大矢 監督をされている時は結構丸く感じましたけどね。
大久保 僕らは対戦相手として見てると全然丸く見えなかったんですけど、監督時代でも丸くなっていたんですね。厳しい人に見えていましたけど。
大矢 うん。スゴく個人を捨ててるという感じでチーム全体のことを考えてね。自分の事よりもチームを良くしようと。そんな感じに見えましたね。この報せはまさかと思いましたよね。
大矢 急性心不全ですよね。
アナ 苫篠さんはこのニュースをどうご覧になられましたか?
苫篠 私なんかも選手の時に対戦相手の監督をされてましたけど、静かな闘将というイメージでしたね。やっぱり二遊間をやっておられた方なので、当然私が子供の頃に高木守道さんを知ってましたけども、やっぱり相手が嫌がるような野球をされているというイメージがありましたね。細かさというところも持ち合わせて、ドラゴンズの伝統を守りながら選手を育てて、そして名古屋のファンのために勝たないといけない訳ですからね。星野さんとは対照的に穏やかなのかなというイメージはありましたね。
大久保 大矢さん、現役の頃に怒ることはあったんですか?
大矢 それはありますよ。
大久保 ほぉー。
大矢 昔はけっこう乱闘もありましたからね。出てくるのも早かったし。
大久保 はい(笑)
大矢 でも、僕らからするとスゴいカッコいい選手だったんですよね。
以上です。