2020年12月26日ににBS1で放送された『球辞苑』で千葉ロッテマリーンズの鳥谷敬が選球眼、ストライク・ボールの見極め方について語っています。
2位 西川遥輝 ハム 18.19%
3位 丸佳浩 巨人 18.21%
4位 栗山巧 西武 18.9%
5位 鈴木誠也 広島 19.9%
―ボーズゾーンスイング率14.8%というずば抜けた数値について
鳥谷 ここまで数字的に出ているとは思わなかったですね。やっぱボール球は自分の場合はほとんどヒットにならないと認識しているので。そこをなるべく振らないようにと考えていますけどね。
(続けて)
鳥谷 自分の特徴として、ボール球を当てて凡打っていうのがあります。空振りできずにファウルにできずに、フィールド内に入ってしまうという特性があって。それが打率をだいぶ下げるというのがあったので、自分のマイナスポイントを削っていったら選球眼が良くなるという特徴が出たっていう感じだと思います。
―ボール球の見極め方 イメージの仕方
鳥谷 打席に立ったときにピッチャーからの四角い筒というか・・・がピッチャーからホームベースまでいってて。
―四角い筒?
鳥谷 他の選手は『筒』という考え方なのか、ただストライクゾーンを見てるのかは分からないですけど、自分自身としてはオーソドックスにベース板と同じぐらいの『筒』を自分のストライクゾーンに合わせていって、そのゾーンから出ていったボールに関しては基本的に振らない。
(鳥谷がイメージする筒)
―投手によって変えることがある
鳥谷 それぞれピッチャーの球の質というか、回転の向きであったりとか、角度が違うので。ストライクゾーン(筒)は決まったものなんですけど、例えば身長が高くて上から投げ下ろすピッチャーだと本当のストライクゾーンより高めを振ってしまうということがあるので、そういう時は全体的にボール1個分だけわざと自分の筒を下げる。
(続けて)
鳥谷 そしてシュート回転で外に投げがちな右ピッチャーだとわざとインコース寄りに自分の筒をズラしたりとか。それは自分の経験の中で少しストライクゾーンをインコース寄りにしたり、低めに合わせたりという作業は常にやって打席に立ってましたけど。
―フォアボールの考え方
鳥谷 自分がプロに入って、レギュラーになるために色んな選手と戦っていく中で、1年間戦ってたら調子が悪い時もあるので。そこで「打席を減らす」っていう。例えば調子が悪い1ヵ月間があったとして、そこで100打席でフォアボールを20個取れば80打席に減らせるので、トータルとして逃げ道のひとつとしても考えましたし。
(続けて)
鳥谷 あとは回の先頭だったらフォアボールを選ぶことはヒットと同じという感覚もあるので、四球数にこだわりはないですけど、四球を上手く使うことで打率であったり自分の価値は上げられるなと感じてました。
―鳥谷敬にとって選球眼とは?
鳥谷 チームへの貢献の仕方という中で自分がチームに与える影響だったりとか、色んなことを含めて最後に残ったのがフォアボールだったので。そういう意味では自分がプロ野球で長い間、試合に出続けるためのひとつのアイテムというか。それが選球眼だったんじゃないかなと思います。
以上です。