2022年11月12日にフジテレビで放送された『S-PARK』でプロ野球選手100人が選ぶスピードボール部門のランキングが紹介されていました。ナレーションと共に進行します。

 

スピードボール部門 第5位

第5位は今年のプロ野球を盛り上げた超大物。

 

大竹耕太郎 ギアが入った時のストレートっていうかこれは打てないなって。

 

加藤豪将 さすがアメリカでサイヤング賞を獲ってる真っ直ぐだなと思いました。トレバー・バウアー。

 

DeNAのバウアー(最速159km/h)が3票で第5位にランクイン。サイヤング賞投手という肩書に恥じない活躍を見せてくれた。そのスゴさが際立ったワンシーンがある。

 

大竹耕太郎 木浪さんが投げたピンチの場面だったんですけど。

 

7月12日の阪神戦。3回までの最速は150キロでしたが、4回裏に満塁のピンチを迎えると、バッター木浪に対して156、157、そして158で三振に切って取った。

 

 

恐るべきギアチェンジ・・・バウアーのギアチェンジはピンチになればなるほど加速する。

 

 

スピードボール部門 第4位

古賀悠斗 真っ直ぐのキレがハンパじゃないなっていう。

 

秋広優人 ズドーンとくる感じの真っ直ぐなんで。山本由伸選手です。

 

史上初、3年連続投手4冠に輝いたオリックスの山本由伸(最速159km/h)が4票を獲得。最高球速は159キロと全選手の中で7位なのだが、対戦したバッターは・・・。

 

秋広優人 球速で見たら、山本選手より速い人はいますけど、キレだったりとか一番速く感じたのは山本さんかなと思います。

 

古賀悠斗 真っ直ぐのタイミングで打ちにいっても、空振りしちゃうっていう。

 

その言葉通り、ストレートの被打率は12球団で2位。

 

ストレート被打率ランキング

1位 床田寛樹 .174
2位 山本由伸 .189
3位 村上頌樹 .193
4位 才木浩人 .203
5位 岸 孝之 .211
(データスタジアム提供)

 

速いだけでなく打たれないストレートだった。

 

 

スピードボール部門 第3位

浅村栄斗 初対戦はもう無理って思いましたね。

 

高橋宏斗 ひとつ抜けてるストレートを投げてるかなって。

 

平良海馬 縦の伸び、ボールが全然垂れない。

 

松本剛 メジャーに行くような投手になるだろうなと思っています。

 

今年、突如現れたニューフェイス・・・・

 

床田寛樹 オリックスの山下舜平大選手。

 

高卒3年目、オリックスの山下舜平大(最速160km/h)が10票で初のランクイン。プル初登板で開幕投手を任せられるほどの逸材。驚くべきはそのピッチングスタイル。ストレートとカーブが投球のなんと9割を占めている。

 

球種別投球割合

ストレート 58.6%
カーブ   30.9% 
フォーク  10.5%
(データスタジアム提供)

 

バッターに球種を絞られていても抑え込める理由をパ・リーグホームラン王が語ってくれた。

 

浅村栄斗 動作と球のスピードのギャップというのは初めて対戦した時はけっこう衝撃的でした。佐々木朗希投手みたいなダイナミックなフォームで投げるのではなく、なんかけっこう意外にコンパクトに投げてくるんで。

 

確かに比べてみると、体全体を大きく使う佐々木に対して山下の投球フォームはコンパクト。

 

 

同じ160キロでも投げ方に大きな違いがある。

 

佐々木朗希 スゴくフォームが小さい中でもうまく体が使えてるなと思います。球速は確かに僕の方が速いですけど、それでも球速表示をなくしたらあっちの方が速く見えるくらいの球威があると思います。

 

 

スピードボール部門 第2位

細川成也 最強じゃないですかね。

 

佐藤輝明 絶対的守護神だなって。ライデル・マルティネス。

 

中日のライデル・マルティネス(最速161km/h)が15票で2年連続2位にランクイン。48試合に登板し防御率は0.39。193センチの長身から繰り出されるストレートを現役最年長野手・ヤクルト青木宣親は・・・。

 

青木宣親 高層ビルから投げ下ろすボール。そんな角度です。

 

 

スピードボール部門 第1位

山田哲人 普段はそんなに思わないんですけど、これヤバいわと思って・・・。

 

今永昇太 160キロを安定して投げられるところがスゴいと思いますし。

 

西村天裕 1人しかいないじゃないですか(笑)

 

山本由伸 そんなん朗希しかいないじゃないですか(笑)

 

村上宗隆 やっぱり佐々木朗希。ピストルみたい。

 

バウアー ロウキササキ!

 

2年連続1位に輝いたのはロッテの佐々木朗希(53票)。今シーズンは大谷の日本人最速タイに並ぶ165キロをマーク。更に佐々木のスゴさを表す3つのデータがある。

 

1つ目は先発投手にも関わらず平均球速がダントツの159.1キロ。

 

データ① ストレート平均球速

1位 佐々木朗希 159.1km/h
2位 R・マルティネス 155.7km/h
3位 甲斐野 央 155.3km/h
(データスタジアム提供)

 

2つ目はその平均球速をメジャーの先発投手のランキングに当てはめても3位だということ。

 

データ② MLB先発投手平均球速

1位 T・メギル  160.0km/h
2位 C・ヘルナンデス 159.5km/h
-----------------------------------
21位 大谷翔平  155.8km/h

 

そして3つ目は最低球速がなんと150キロ。NPBの平均球速(146.5km/h)を優に超えているのだ。

 

まさに衝撃のデータ。また試合前にもその異次元ぶりが発揮されている。

 

田村龍弘 ベンチ前でのキャッチボールから球が速いので。僕は絶対に受けたくないんで、いつも松川とか佐藤に「お前いけ」と言ってました(笑) 怖いんで。

 

 

佐々木朗希のコメント

―1位に選ばれた感想

佐々木 ピッチャーの由伸さんとか今永さんとか、WBCで一緒にやったメンバーに言われるのは特に嬉しいなと思います。

 

―速球を投げる上で一番意識していることは?

佐々木 体を強くすることも大事なんですけど、可動域だったり柔軟性が大事かなと思います。上半身は元々柔らかかったので、基本的には下半身の開脚とか。

 

プロ入り後、欠かさず行ってきた下半身のストレッチ。180度開脚もなんのその。試合前のストレッチはWBCを共に戦った選手も驚きを持って見ていた。

 

今永昇太 彼は背骨の一つ一つの動きを意識したりとか、自分の体を理解して勉強してるんだなというのが伝わってきました。

 

その他にも下半身のトレーニングがある。

 

 

この運動に対する当時の佐々木朗希のコメント

真っ直ぐ立つバランス良く立つために筋力だったり、感覚を養うためのトレーニングになります。

 

投球フォームだけでなく、マウンドに上がる前のストレッチやトレーニングがあのスピードボールを生み出す秘訣なのだ。

 

佐々木 小さなことをやってきた結果が1キロ1キロに繋がっていると思います。

 

―来シーズンの目標は?

佐々木 まずは怪我せずに投げていれば球速はついてくると思うので、怪我なく頑張ります。

 

スピードボール部門

1位 佐々木朗希 53票
2位 R・マルティネス 15票
3位 山下舜平大 10票
4位 山本由伸  4票
5位 バウアー  3票

 

以上です。

過去の100人が選ぶシリーズはコチラ

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