2023年 プロ野球選手100人が選んだナンバー1 「バットコントロール」

2023年11月25日にフジテレビで放送された『S-PARK』でプロ野球選手100人が選ぶバットコントロール部門のランキングが紹介されていました。ナレーションと共に進行します。

球界を代表する打撃職人が受賞してきたこの部門。果たして今年は誰が1位に輝くのか。

バットコントロール部門 第4位

甲斐拓也　数字になるバットの出方をしているなと思いますし、広角に打てるんでね。

宮城大弥　常に塁にいるイメージだったので。自チームの頓宮さんですね。

パ・リーグ首位打者 オリックスの頓宮裕真が4票で初のランクイン。プロ5年目にしてバッティングが開花。チームのリーグ3連覇に大きく貢献した。飛躍のキッカケになったのが自身の手帳にあった

頓宮裕真　「ボールの内側にスピンをかけて打ってみたら」とアドバイスしてくれたんで。

昨年まで一緒にプレーしていた吉田正尚のアドバイス。偉大な先輩の言葉が今シーズンの飛躍を支えていた。

バットコントロール部門 第3位

第3位にはこの天才がランクイン。

大竹耕太郎　ボール球もヒットにされる印象がスゴい強くて。

岡本和真　追い込まれても余裕があるように見える。

宮城敏郎　バットコントロールと言えばっていう。

高橋光成　広島の西川選手。

5年連続でベスト5入りした広島の西川龍馬が19票。今シーズンは2年ぶりに規定打席に到達。天才と称されるバットコントロールでチームを牽引した。

大城卓三　2ストライクに追い込んでも簡単に三振しないというか、ボール球でも本当にバットに当ててきて結果を出すというか。本当に厄介なバッターですね。

その言葉通り、ボールゾーンの打率はセ・リーグ 第2位。

ピッチャーのウイニングショットを仕留めるバットコントロールはもはや芸術の域。

バットコントロール部門 第2位

柳田悠岐　どんな球でも対応できますし。

松本剛　自分のイメージ通りのヒットを打ってるんだろうなと思います。

大島洋平　三振を取るのが難しいバッターなので。

牧秀悟　我らが宮崎さん。

第2位にランクインしたのはセ・リーグ首位打者 DeNAの宮崎敏郎(20票)。今シーズン、3割打者が5人だけと少数の中、他を圧倒する3割2分6厘をマーク。

そして三振の少なさ(461打席で43三振)も12球団トップタイ。ボールを捉える確率がとにかく高い。

矢崎拓也　結構いいところにフォーク投げたりしてたんですけど、フォークは全部見切られて。フォークを見切るから真っ直ぐで押せるかなと思っても、全部近いところでファウルとか。スゴいしんどかったです。

更に選手からはこんな声が・・・

佐藤輝明　際どい球もポーンっと当てて、ライト前に簡単に打っているように見えるんで。

菅野智之　ストレートは逆方向にっていうシンプルな考えではあるんですけど、それをかなりの高水準で。

セ・リーグの選手が舌を巻く逆方向へのバッティング。それは対戦が少ないパ・リーグのピッチャーにも衝撃を与えたようで・・・

田中正義　佐々木投手からホームラン打ってましたよね。

それは6月18日のロッテとの交流戦。佐々木朗希の159キロを弾き返した打球はライトスタンドへ。

宮崎の真骨頂・逆方向へのバッティング。今シーズン、佐々木からホームランを打った唯一のバッターとなった。

バットコントロール部門 第1位

今永昇太　抑えられるイメージが湧かない。そういうバッターだと思います。

藤岡裕大　一番キレイにヒットを打ってるいる。お手本のようなヒットを打つなと。

小郷裕哉　全左バッターが理想としている形だと思うんで。

伊藤大海　偉大さを敵になって改めて感じるというか。

和田毅　味方になって良かったなと、近ちゃんが(笑)

源田壮亮　ま、近ちゃん。

石川慎吾　近ちゃんでしょうね。近藤健介。

ソフトバンクの近藤健介が3年ぶり2度目のバットコントロール部門 第1位に。今年3月のWBCでは大谷翔平に繋ぐ不動の2番バッターとして世界一に貢献。日本ハムからソフトバンクに移籍した今シーズンはパ・リーグ2位の打率をマーク。

更に長打力もアップし、ホームラン王と打点王のタイトルを獲得した。

森友哉　決まったと思った球でもファウルで逃げれますし、ヒットはOKくらいの感覚で配球しています。

古賀悠斗　ファウルを打つのがやっぱり上手いんで。8球も9球も粘られてしまったら、カウントも悪くなってくるじゃないですか。そうしたらもう打ち損じを狙うようになっちゃいますよね。

際どい球をファウルにして、甘い球を確実に仕留める近藤のスタイル。そのバットコントロールでピッチャーに一番球数を投げさせていたのだ。

近藤健介のコメント

近藤　本当にこれは現役選手に評価していただいて獲れる賞なので、本当に密かに狙ってる賞でもありますし、嬉しく思います。

常に安定した成績を残せる理由。それは打席での引き出しの多さにあると本人は言う。

―打撃パターンは何個くらいある？

近藤　どのくらいだろう・・・20くらいあるんじゃないですか。試合前の打撃練習で(スイングを)探しながらというか。今日はこういう感じだなと。はたから見ていたら同じスイングかもしれないですけど、自分の中では結構変えたりしています。

なんとその日のコンディションによって20種類ものスイングを使い分けていた。

―今シーズンのベストヒットは？

近藤　25号ホームランですかね。西武の今井投手から打ったホームラン。

それは9月29日の西武戦。今井から放ったこの一本。

インコースのカットボールを捉えた打球はバックスクリーンへ。

近藤　追い込まれながらコンタクトも大事にしつつ、というところで思った以上に飛んでましたし、1年やってきたことが出たかなと思います。

このホームランを目の前で見ていたキャッチャーの古賀は・・・

古賀悠斗　その球とそのインコースをセンターに持って行くっていう、自分も諦めついちゃってますよね。

相手も思わずお手上げ。近藤健介のバットコントロールに誰もがゾッコンだ。

以上です。