2018年5月22日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」でこの日のカンザスシティロイヤルズ戦で圧巻の投球で完封勝利の6勝目をあげたセントルイスカージナルスのマイコラスの投球をメジャーで活躍した小宮山悟がフリーアナウンサーの平原沖恵と共に分析しています。

 

【この日のマイコラスの投球内容】

9回109球、被安打4、奪三振9、与四死球2、失点0

今季通算6勝0敗 防御率2.24

 

【マイコラスの試合後のインタビューの一部】

(好投の要因は)長いイニングを投げたくて早めに追い込み、球数を抑えたんだ。コーナーへのコントロールが良かった。(メジャーでの初完封は)大きな意味がある初完封だ。これをきっかけに今後も勝利に貢献し、地区優勝を成し遂げたいね。

 

 

アナ マイコラス投手、素晴らしかったですね。

 

小宮山 本当に素晴らしいの一言ですよね。完投することも難しいアメリカの野球で完封ですから。しかも、球数を気にしながら投げなきゃいけないというところで全てが揃わないとシャットアウトできないので、本当に見事だったと思いますね。

 

アナ 今日のマイコラス投手は何が良かったんでしょうか?

 

小宮山 日本でも投げていた縦に大きく割れるカーブですよね。これが本当に良かったと思います。

 

アナ 6回のソレアを三振に取った場面ですが。

 

【その場面を見ながら解説】

小宮山 初球と2球目にひねる系のボール、スライダーなんですけど、そのボールを見せておいて最後にカーブで三振を奪うんですが、同じひねる系のボールなのでバッターからするとちょっと勘違いをする。更に言うと落差が大きい分、タイミングを合わせづらい。更に言うと球速差もある。

 

【ボールの軌道を分析する画面を見ながら】

小宮山 スライダーとカーブが同じような軌道を通って、そこ(ボールが変化する地点)から大きく変化をする。それで最大で48.3センチメートルの高低差。この差ってけっこう対応しづらいボールになりますから。

 

アナ はい。

 

小宮山 更に言うと、球速があって前後にも体を振らされるということなので、かなり対応できない感じになっていましたね。

 

アナ これで打ち取ったと。マイコラス投手は無傷の6勝目。このまま勝ち続けそうですか?

 

小宮山 いいんじゃないですかね。もうとにかくコントロールがいいので四球で崩れる心配がないわけですよ。

 

アナ うん。

 

小宮山 与四球率で言うと0.90で1試合あたり四球が1個以下ということになっているんですね。なので、両サイドに丁寧に投げられるという印象ですし、大崩れしない雰囲気がプンプンしていましたから素晴らしい。

 

 

以上です。

マイコラスが凄いですね。コントロールが抜群でパワーピッチもできる球速があって伝家の宝刀のカーブもキレている。これだとしばらく勝ち続けるような気がしますね。

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