2018年7月1日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」でこの日のニューヨーク戦で先発し7回無失点とほぼ完璧なピッチングを披露し勝利に貢献したボストンレッドソックスの左腕クリス・セールのピッチングについてメジャーで活躍した小宮山悟がフリーアナウンサーの上田まりえと共に語っています。
【この日のセールの投球内容】
7回101球、被安打1、奪三振11、与四死球2、失点0
今季8勝4敗 防御率2.41 (7/1の試合終了時点)
【セールの試合後のコメント】
セール 1球を投げないうちに味方打線が4点も取ってくれた。完全にこっちの流れになり、いい気分で投げられた。対戦相手やスタジアムがどこかは関係ない。マウンドに上がって戦うだけだ。
アナ セール投手は11奪三振でヤンキース打線を圧倒しましたね。
小宮山 もちろんただでさえ球が速いピッチャーですから、打ちにくい投げ方もしているし、それでいて今日のスライダーも曲がり幅がかなりあったんで。
アナ はい。
小宮山 もうそんなに打てないピッチャーで今日は打者からしたらどうしようもないですね。
アナ うーん。
小宮山 バッターからするとセールは横から投げてくるので、一塁ベンチからボールが来るような感じで。
アナ はー。
小宮山 そこから急に曲がってくるような感じだと思うんですよ。
アナ はい。
小宮山 なので、入ってくるボールに対して右バッターが全くタイミングが合っていないので。まあ、もちろん普通に真っ直ぐを投げて球速が速いというのもあるんですけども。
アナ はい。
小宮山 スライダーの曲がり幅も実は自分でちょっと細工しているような気がするです。
アナ はい。
小宮山 同じスライダー系統のボールでも、大きく曲げる場合とちょっとしか曲げないみたいなことで投げ分けをしていると思うので、バッターの方からすると、同じような感じの出所からボールが来ますから、これは対応できないと思います。
アナ はい。曲げ幅が本当に凄いですよね。
小宮山 もうベース3枚分ぐらいの幅を動かしますから。
アナ うーん。
小宮山 それで、ただのスライダーじゃないわけですよ。真っ直ぐがとにかく100マイル前後で160キロの真っ直ぐをガンガン投げるピッチャーがけっこうな曲がり幅のあるスライダーを投げますから。もう無理です。
アナ この左右の変化量は右バッターからしたら怖いですよね。
小宮山 かなりキツいと思います。
以上です。
セールのスライダーは本当に凄いですね。ヤンキース打線とか関係なしです。