2018年5月6日にTBSで放送された「サンデーモーニング」という番組でシアトルマリナーズ・イチローの特別アドバイザー就任について張本勲が『喝』をしてます。番組MCの関口宏と共に語っています。
関口 これよく分かんない話なんだけど。
張本 喝だろ!
関口 喝入れるの?ええ?
張本 これマリナーズに喝ですよ。これは練習はさせるけども、ゲームには出さない。お預けしているみたいで酷いじゃないですか。
関口 我々だってイチローを見たいですよ。
張本 だから、練習はして、良かったら出てもらいますよってぐらいは発言してもらいたい。これが1つ。
関口 本当よね。
張本 もう1つは、アドバイザー? 何の役にも立たない。やるんならGMの上の球団社長か、あるいはオーナー代行か、恐らく来年に日本で開幕戦をやるじゃないですか。興行で来るじゃないですか。
関口 はい。
張本 その時に練習させてピンチヒッターに使おうとしているわけでしょ。客寄せパンダみたいに。
関口 そうなのかな。じゃあ、ちょっとここで説明します(フリップを見ながら解説)。イチローはマリナーズと生涯契約になった。会長付特別補佐に就任。これについてハリさんは面白くないと言っているわけだ。
張本 (無言で頷く)
関口 ただし、今季の試合出場はなし。これもおかしい。それで来季以降の現役復帰は可能のままにしてある。じゃあ、マリナーズの狙いは何なのか。メジャー25人枠のうち外野手5人という現状メンバー構成を変えたい。イチローは余っちゃう。イチローにはマリナーズでキャリアを終えてほしい。要するに他のユニフォームは着てほしくない。それで、チームに帯同するだけでイチローは若手の模範となってくれるだろう。そして、来年に日本で開幕戦(2019年3月)をやるんですよね。アスレチックスとマリナーズの。これに残しておきたい。
張本 そんな歯の浮くような言い訳は聞きたくないですよ。
関口 ハハハ(苦笑)
張本 やっぱり、彼が来るなら背広で来て、オーナー代行でアメリカから1つのチームを私が連れて来ましたと。私が作ったチームを見てくださいと。これだけをマイクで発言してもらいたいよ。
関口 ああ、そう。
張本 イチローは話したくないから、こういう屁理屈を使っているんだろうけどね。ユニフォームの姿で見たくないじゃないですか。
関口 そう?
張本 世界的な選手ですよ。それを見たいという人は本当のイチローのファンでもなければ、野球ファンでもない。
関口 そうですか。
張本 できれば背広で良いチームを作って、いい選手を出して、1つのチーム連れて来てもらいたいよ。それと、最後にもう1つ。
関口 うん。
張本 日本で興行やるんでしょ。本当は喝を入れたいんですけど、自分の庭で自分の子供を押し退けて他所の子供が飛んだり跳ねたりして面白い? やっぱり日本人を大事にしてもらいたいわね。よっぽど日本が儲かるんだね、まだ。
関口 東京ドームで開催を決定した開幕戦。
張本 もうアメリカ野球は慣れているじゃないですか。WBC、日米野球、テレビ、もういい加減にしてもらいたいよ。終わり。
関口 あぁ、そうですか。
以上です。
『事実上の引退だろ』というのはテレビに出る人では誰も触らないことだったんですけどね。張本がガンガンいきました。かなり言い過ぎな面もあるんですけど、一理あるところもあります。でも、言い過ぎているんでこれはキツ過ぎますわ。あと、相変わらず国内スポーツ至上主義ですね。