2019年3月20日にMBSで放送された『戦え!スポーツ内閣』でイチローと何度も対戦し最もヒットを打たれた岩本勉が語るイチローの凄さです。下柳剛、番組MCの小杉と武井壮と共に語っています。

 

岩本はイチローを『千手観音ならぬ千棒観音』と評しました

 

武井 一番ヒットを打たれたピッチャーですからね。一番説得力がありますね。

 

岩本 だいたい僕が言うことはみんなググってヤフって「あぁホントだ」って言うんですよ。

 

小杉 ハハハ(笑) ちょっと生放送なんでいらん話はなしでお願いします。

 

岩本 この対戦成績の数字が全てを物語ってますよね。説得力の塊です。

 

イチローVS岩本の対戦成績

打率.396 安打36 本塁打5

 

 

小杉 はい。それで『千棒観音』とはどういうことですか?

 

岩本 うわーっと手が出てきて、本当に神の領域だと。千棒観音です。どっからでもバット出てきますから。

 

武井 ほー。

 

岩本 彼、1本しか棒を持ってないんですよ。その棒が色んな所から出てくる出てくる。

 

武井 どこにでも出てくるということですか。

 

岩本 はい。まずこうやります。(※イチローのルーティーンで打席でバットを立ててピッチャーを見る動き)

 

武井 はい。

 

岩本 これやってきた時にイチロー選手にロックオンされますんで、そのロックオンをズラすんです。(※顔を少し横にズラす動き)

 

小杉 ハハハ(笑)

 

岩本 彼もその時に「おっ?」ってなりますけど、そこからもう一回ロックオン食らうんですよ。トム・クルーズばりにバキッとくるんですよ。

 

小杉 ほんまに?(笑) トップガンの頃のトム・クルーズですか?

 

岩本 そうそう。

 

小杉 確かに世代ですからね。

 

 

 

岩本 それであまりにもバットが出てきて違う投手との対戦でワンバウンドのボールも打ちました。

 

小杉 うん。

 

岩本 僕の場合はバットが地面に着いて「ヨッシャ」と。90キロぐらいのカーブの緩い変化球を投げたんですよ。

 

小杉 うん。

 

岩本 それで振り子打法ですから追い掛けてきて、バットが地面に着いたと思って「よし!」と思ったら、そのまま打ちますからね。

 

小杉 へぇー。

 

岩本 それで僕はワンバンじゃなくて、ノーバンを打たれたんですけど、バットがワンバンしてたんですよ。

 

小杉 えぇ!

 

岩本 バットがワンバンする、ボールがワンバンする、それでも彼はヒット打ちますよね。

 

小杉 うん。

 

岩本 千棒観音じゃないですか。

 

小杉 まさに。確かにそうやわ(笑)

 

岩本 でしょ。説得力満開でしょ。

 

小杉 はい。今日は説得力のある野球漫談でしたね(笑)

 

岩本 もう一つミーティングでなんですけど、データではストライクゾーンのふちが全部打たれると。

 

小杉 はいはい。

 

岩本 それで色分けでデータが出てくるんですけど、渡されたデータは四角いドーナツがやってくるんですよ。(※ど真ん中を投げる投手がいないからそういう形になる)

 

小杉 うそ!

 

岩本 もうコース全部打つんですよ。

 

小杉 全部打つの(笑)

 

岩本 それで下柳さんと話して「これどないします?」言うて、バッテリーコーチも「どないする?」言うた時にもう僕は破れかぶれで手を上げて「すいません イチローが一番打ってないところ真ん中ですよね 真ん中いきましょう」と。

 

一同 ハハハ(笑)

 

岩本 それ冗談やと思うでしょ。ほんまに真ん中いったら、面食らってポップフライとか打つんですよ。

 

小杉 へぇー。急に真ん中来たら「こんなはずはない」ということで。もうほんまにギャンブルの考え方ですよね。

 

 

武井 でもこんだけ4割近く打たれていると、2回に1回ぐらい打たれていると、ほとんど打たれているような感覚があるんですか?

 

岩本 打たれてますけど、彼に打たれても周りに打たれないようにしようと思って。

 

武井 なるほどね。

 

岩本 これ自慢じゃないですけど、こんだけイチローに打たれて、イチローが在籍中に足掛け2年3年で僕オリックスから10連勝してるんですよ。

 

小杉 それは周りをしっかり抑えてるということですよね。

 

岩本 そうです。だから、もうイチローに打たれてもいいと。ホームランさえ打たれなければ。

 

下柳 打たれとるやないか。(※岩本の被本塁打5)

 

一同 ハハハ(笑)

 

岩本 打たれてます(笑)

 

小杉 野球漫談はいらないです。

 

武井 でもさっき聞いたら、イチロー選手が「抑えられたイメージありましたよ」と答えたという話ですけど。

 

岩本 そう。僕がヒット(筆頭)株主に輝いて、新聞に載った時にシアトルまでわざわざ言いに行ったんですよ。

 

小杉 ハハハ!(笑)

 

岩本 そうしたらイチロー選手が「フフッ」って本当に鼻で笑ってそういうことを言うんですよね。

 

武井 はい。

 

岩本 それで笑ってそんな冗談をわざわざシアトルまでって顔をしたあとに「僕は抑えられてるイメージの方が多いですよ」と。

 

小杉 えぇ!

 

岩本 超ルンルンで帰国しました。

 

一同 ハハハ(笑)

 

小杉 いい株主総会でしたね(笑)

 

岩本 日本に戻って結局数字を調べたらバッキバキに打たれてるんですけどね。

 

武井 だけど、それはイチローを抑えるために最高の配球をして、最高の球を投げた時に抑えてるからイチローさんにも「やられた」という感覚があるっていう裏返しなんですよね。

 

岩本 あるかもしれないですね。それとキレイなスイングというのありますけど、大体が体勢崩れて彼の柔軟性と身のこなしでヒットゾーンにボールを落とすバッターなんですよ。

 

武井 なるほどね。

 

 

以上です。

漫談挟みつつ面白い話が多かった。

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