2019年4月5日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のニューヨークメッツ戦、シンダーガードとの投げ合いで先発し7回途中無失点の好投を見せたワシントンナショナルズのストラスバーグのピッチングを元ロッテの黒木知宏がフリーアナウンサーの山本萩子と共に解説しています。
この日のストラスバーグの投球内容
6回2/3 108球 被安打3 奪三振9 与四球1 失点0
今季1勝0敗 防御率2.84 (4/5の試合終了時点)
黒木の解説
アナ 今日は素晴らしい投げ合いでしたね。
黒木 ストラスバーグとシンダーガードの素晴らしい投手戦でしたね。でも改めて思ったのが剛腕ストラスバーグってイメージがありましたけど、やっぱりテクニックとコントロール抜群だなというピッチャーに見えましたね。
映像を見ながら解説
アナ 5回のピンチの場面ですね。
黒木 はい。右打者のラグーンに対してインコースに投げるんですよね。これが抜群の制球力です。
アナ ここっていうところに投げてますね。
黒木 そうなんです。ピンチの場面なんでランナーを背負うことも厳しいですし、デッドボールとかもあるんですよね。
アナ はい。
黒木 ただそういうところにしっかりと仕留められるコントロールの良さ。それをゼウスで見てもらいたいんですけど。
ゼウスで投げるボールの軌道が表示される
黒木 かなり右バッターの膝元に食い込んできますよね。
アナ そうですね。
黒木 コースで言えばボールなんですけど、ここにボールを投げられるということは相当全ての球種に対しての精度を持ってるピッチャーじゃないと投げられないんですよね。
アナ そして今日のストラスバーグ投手は108球投げたんですが、その球種割合を見てみましょう。
フォーシーム31球 ツーシーム29球
カーブ24球 チェンジアップ24球
アナ ほぼ全ての球種を満遍なく投げているのが分かりますよね。
黒木 はい。これを見て分かるように全ての球種が勝負球になったいるのが分かりますね。
アナ はい。
黒木 今日、9奪三振なんですがその内訳を見るとフォーシームで4つ、チェンジアップで3つ、カーブで2つ。
この日のウイニングショット | |
フォーシーム | 4 |
チェンジアップ | 3 |
カーブ | 2 |
黒木 全ての球で空振りを取れて、見ての通り超一級品ですよね。だいたいピッチャーって何が得意球か聞くとカーブとかチェンジアップとか1つの球種を言いたくなるんですね。
アナ はい。
黒木 この投球割合を見て、そして全ての球種で空振りが取れるというストラスバーグのトータルバランスを考えたら、とにかくスゴいピッチャーだなと改めて感じにましたね。
アナ これだけあるとバッターも絞りにくいですよね。
黒木 勝負球にもカウント球にもなりますし、全ての球種が超一級品なんでなかなか的を絞れないし、攻略も厳しいピッチャーですね。
以上です。