2019年4月11日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のvs.セントルイスカージナルス戦で今季3試合目の先発登板のロサンゼルスドジャースの前田健太のピッチングを元ロッテの黒木知宏がフリーアナウンサーの山本荻子と共に解説しています。
この日の前田の投球内容
5回1/3 82球 被安打7 奪三振5 与四球1 失点5
今季2勝1敗 防御率4.76(4/11の試合終了時点)
試合後の前田のコメント
前田 ちょっともったいなかった。6回粘りたかったんですけど、あそこを粘り切れなかったのが良くなかったと思います。弱い当たりの野手の間に落ちるヒットが多くて波に乗れなかったという感じの登板だったかなと思います。まだまだ始まったばっかりですし、先は長いですししっかりと切り替えて修正して次の登板に向かいたいと思います。
黒木の解説
黒木の解説
アナ 前田投手、開幕3連勝とはならず負け投手になってしまいました。
黒木 本人も言ったように6回に粘ることができたらというところだったと思いますね。ただ、ホームランを打ったモリーナに対して配球を読まれた感じがしたんですよね。
アナ はい。
黒木 1打席目では初球にスライダーをまず投げるんですよ。少し抜けたんですけど、入り方としては悪くはないです。それで2打席目では初球にスライダー投げて、スゴくコースとキレが良かったのでライトフライに打ち取ることができました。
アナ はい。
黒木 そして6回の3打席目に入ると、やっぱりモリーナも素晴らしいキャッチャーなのでそこを読んでスライダーを狙って打ったのかなという感じがしたんですよね。
アナ 初球のスライダーをホームラン。
黒木 初球の入り球は甘くなることがあるのでそこを狙って打った感じかなと思うんですよね。
アナ はい。
黒木 初球に高めのストレートから入っていたら、もしかしたら結果が変わっていたかもしれなかったですよね。
アナ やり方を変えていればというところですね。
黒木 本当にモリーナの読みが素晴らしかったなとは思いますね。
アナ はい。ではここまでの3試合の前田投手の球種を見ていきたいと思います。
1試合目 | 2試合目 | 3試合目 |
チェンジアップ 37% | フォーシーム 42% | スライダー 49% |
フォーシーム 33% | スライダー 34% | チェンジアップ 21% |
スライダー 13% | チェンジアップ 19% | フォーシーム 18% |
アナ 各試合で割合が多かった球種を見てみると1試合目はチェンジアップ、2試合目はフォーシーム、そして今日はスライダーと。軸になる球種が違いますよね。
黒木 そうなんです。1試合目は左バッターが多いのでチェンジアップ。2試合目はチェンジアップを見逃されてるので高めのフォーシームに切り替えていたと。
アナ うーん。
黒木 そして今日は右バッターが2番から5番まで軸になっている相手なので外に逃げていくスライダーを中心に組み立てていたんですよね。
アナ はい。
黒木 これは全然問題ないです。ただ、もし前田投手が右バッターに対してスライダーをもっと有効的に使うのであれば2試合目に投げた高めのフォーシーム、これを有効的に使いながらスライダーの割合をもう少し減らしてフォーシームを高めていったら今日みたいな結果にならなかったかもしれない。ちょっとそう思ったんですよね。
アナ 意図はあるけど、というところですよね。
黒木 はい。組み立て方は全然間違いではないです。ただ、素晴らしいフォーシームがあるのでスライダーを生かすために高めのボールを投げながら低めにもボールを集めればもっと期待できると思います。
アナ 次回の登板を期待しましょう。
以上です。