2019年6月9日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のアナハイムエンゼルスvs.シアトルマリナーズの試合で実現した大谷翔平と菊池雄星の対決を黒木知宏がフリーアナウンサーの上田まりえと共に解説しています。
もくじ
大谷と菊池の試合後のコメント
大谷 (菊池との対戦について)他の選手と違って特別な気持ちがありますし、いつもよりも打ちたいという気持ちを強く持って打席に立ちました。いい結果が出て良かったです。楽しみにしてくれた人もいると思うので、まだまだ何回も対戦があると思うので、もっともっと熱いゲームをできるように頑張りたいと思います。
菊池の試合後のコメント
菊池 悔しい結果になりましたけど、同じリーグなのでまた対決することがあると思うので、また次に繋げたいと思います。(3者連続本塁打は)初めての経験ですし、当然マウンド上では経験したので、その苦い経験を必ずプラスにしたいと思います。
大谷について
2打席目 ファーストゴロ
3打席目 左中間ホームラン
4打席目 ライト2塁打
5打席目 ファーストゴロ
シーズン打率.257(6/9の試合終了時点)
アナ 菊池投手と大谷選手のメジャーでの初対決は大谷選手に軍配が上がりました。黒木さん、このシーンを楽しみに待っていました。
黒木 誰しもが待ったと思いますね。僕もこの試合をワクワクしながら見てましたね。
アナ ただ、予想外の展開になりましたよね。
黒木 そうですね。菊池投手もいいボールを投げていたんですけどね。まあ大谷選手のスゴさというのを見ました。
アナ そうですね。
黒木 特に4回裏のホームラン。これはしっかりと狙ったホームランだと思うんですけど、この前の打席で伏線がありましたね。
アナ はい。
黒木 2回裏の2打席目ですね。初球のカーブなんですけど、大谷選手からするとちょっと手が出てしまったという感じなんですね。ただ、このカーブを見れたことが次のホームランに繋がったと思います。
アナ ほー。
黒木 まず1番のラステラがファストボールをホームランにしました。そして2番のトラウトもファストボールをホームラン。となると、大谷選手からすると変化球に目付をするという感じで完全に読んでるんですよね。
アナ はい。
黒木 それで前の打席と同じようなカーブを上手く仕留めることができましたよね。この辺りはさすがピッチャーというのもありますし、前のラステラとトラウトへの配球を見て、しっかりと狙ったバッティングですね。これは見事ですね。
アナ 単純に甘く入ったカーブを捉えただけではないということですね。
黒木 そうですね。ですから、ラステラとトラウトの配球も見て、変化球を狙った。そしてその前の打席で変化球を見ていたので、完璧に狙ったホームランと思いました。
菊池について
今季3勝4敗 防御率4.99(6/9の試合終了時点)
アナ そして一方のマリナーズ菊池投手は4回途中7失点。思うような投球が出来ずに苦しい投球でしたね。
黒木 そうですね。中8日で前回の登板に比べると躍動感も出て、ボール自体は良かったんですよね。ただ、エンゼルス打線に少しスライダーを狙われて攻略されましたね。まずは1回裏に2アウトを簡単にとって3番大谷選手にスライダーを打たせてセカンド内野安打。これはタイミングをズラして打たせることができました。ただヒットになることによって立ち上がり三者凡退ができませんでした。
アナ はい。
黒木 そしてその後にプホルスに対してスライダーを打たれました。そして次のスミスに対してもいいスライダーなんですけど、うまく外野の前に運ばれて、当たりも良くないんですけどね。ここでスライダーを打たれたことによって、なかなかスライダーに手応えを感じれなくなったのかなと。ちょっとスライダーを消された感じになりましたね。ですからカーブを多投することになりしたね。そこをエンゼルスには狙われていましたね。
アナ 1回裏に簡単に2アウト取りましたよね
黒木 はい。
アナ 3番の大谷選手に内野安打を打たれてなければ、試合全体で見ても違ったかもしれないということですかね。
黒木 僕は違った可能性があったと思いますね。やはり調子が悪い状況の中で立ち上がりにヒットになってしまった。少し気持ち的にストレスになったでしょうね。
アナ 今後、菊池投手はどのように対策をしていけばいいのでしょうか?
黒木 色んなことを考える選手なので、色んなことをやりたくなるんですよね。ただ、良かった時のピッチングって強気のストレートでファウルや空振りを取ったりして、カーブやスライダーを駆使して抑えていきましたので、そのピッチングスタイルを変えなくていいと思うんですよね。
アナ はい。
黒木 あとは登板間隔を詰まっていますので、なかなか体力を回復させるのは難しいと思うんですけど、やっぱり調整が上手くできていない可能性もあるので、その辺りのやり繰りをしてもらいたいと思いますね。
アナ ただ今後の二人の活躍も楽しみですね。
黒木 はい。
以上です。