2019年8月11日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でかつて横浜大洋ホエールズでプレーしていたカルロス・ポンセさんが日本時代の思い出を語っています。
ポンセ ハイ。私のことを覚えているかい?「パパパ ポンセ♪、パパパ ポンセ♪」。カルロス、ポンセです。
ポンセ 私はメジャーで結果を残せなかったから、日本では絶対に成功してやる、って必死だったよ。誇れる成績といえば打点かな。2年目には打点王を獲ることができた。ただ、それはチームメイトのおかげだよ。私の前に高木豊、加藤博一、屋敷要のスーパーカートリオがいたからね。ヒットを打てばどんどん彼らがホームに返って来て打点を稼ぐことができたんだ。
(続けて)
ポンセ 特に仲が良かったのは山下大輔と高木豊だね。大輔さんは真面目で毎日のように野球談義をしたよ。今も度々アメリカに来て野球を伝える仕事をしてるよね。豊さんとはこの前、日本に行った時に彼のSNSにマリオの格好で出てくれと言われたんだ。あれは笑ったよ。当時の仲間たちとは今でも親友さ。
ポンセ お年寄りに接しているとハッピーになれるんだ。経験豊富でとても勉強になるしね。かつては会社のオーナーだったり、弁護士、社長もいる。みんな気さくで話がとても面白いんだよ。みんなが私を必要としてくれるけど、私もみんなを必要としているんだ。
ポンセ 動画を配信することでたくさんの人に私の理論や正しい練習方法を伝えることができる。親から「息子があなたの練習方法で上達しました」とコメントをもらった時は嬉しいよ。子供だけでなく、高校生やプロを目指す選手たちにも指導しているよ。野球は私の人生そのものだから恩返しをしたいんだ。
ポンセ 日本で『和』の心を学んだ。あの時のことは忘れもしないさ。私は阪神戦のデッドボールでピッチャーに襲いかかってしまったことがあったんだ。(※1989年5月21日)
ポンセ 一回や二回ならまだしも同一カードで三回目だったからね。その時に監督に言われたんだ。「野球は相手をリスペクトすることが大事だ」と。雷に打たれたような衝撃だったよ。相手にぶつけたら帽子を取って謝る。その精神を今は子供たちに教えているよ。
ポンセ 今はこれで試合を見られるんだよ。
ポンセ この日はロペスが活躍したね。これはクローザーの山崎。
ポンセ 息子にしたいぐらいナイスガイさ。今の横浜はいいチームだ。若い優秀なピッチャーが揃っているし、バッターも長打力がある。今年はいいところまでいくと思うよ。
ポンセ 私の夢はベイスターズの監督になることです。今のメジャーはデータに溢れ監督もデータに基づいて指揮を執っている。もちろんそれらは効率的だけど、野球の面白さは「データを超えたところにある」と私は思っているんだ。ここアメリカでそれを証明するのは無理だが、日本ならチャンスがある。私にはすでにその準備ができているよ。
ポンセ 今でも応援してくれるファンに感謝しています 。YouTubeやFacebookでたくさんコメントをくれるよね。いつか日本で会うことを楽しみにしています。パパパ ポンセ♪パパパ ポンセ♪かっとばせ~ポンセ!(笑)
以上です。