2020年1月26日にテレビ朝日で放送された『サンデーLIVE!!』でシカゴカブスのダルビッシュ有とAKI猪瀬がヒューストンアストロズのサイン盗む騒動を語っています。
―ワールドシリーズで打ち込まれたことについて
ダル 「俺、どんだけ終わってんねん」「めっちゃ打たれるやん」って思ってて。ワールドシリーズまではヒューストン(アストロズ)にそんな嫌なイメージなかったんですよ。でも、第2戦でヒューストン(ミニッツメイドパーク)で投げた時に簡単に打たれるわけですよ。だから「えぇ!?」って思って訳分からんままマウンドを降りて。それでみんながそういう打たれ方をするのはおかしいからクセがあるんじゃないかとなって、みんなでクセを探してたんですよ。
―アストロズは対戦していて雰囲気が違う?
ダル うん・・・でも、「スゴくいいアプローチする」と思ってました。それで三振もあんまないから、「球見えてるな」って思ってて。だからワールドシリーズで2試合投げて奪三振が0なんですよ。
―投球を振り返って
ダル おかしい・・・。でもキレが悪いわけじゃない。だってその前のカブスとダイヤモンドバックス戦では結構いいピッチングをしていたので。だからそんな急に調子が落ちることはないやろうと思ってて。あの年(2017年)から急にアストロズがバンと良くなって。
―AKI猪瀬が語るゴミ箱を叩くサイン伝達(ここからAKI猪瀬が少し出てきます)
猪瀬 結構ザワザワと聞こえてますけど、フィールドの中はもう少しレベルが低いです。音を探すのではなく、「この音だけを聞いてください」という命令のもと、バッターボックスに入っていると考えると、球場内のノイズでも確実に伝達できると思います。『速いストレート』と『変化球』と『遅い変化球』の恐らくこの3つぐらいの音があればMLBの選手は対応できると思います。
―ダルビッシュが語るゴミ箱を叩いてのサイン伝達
ダル 歓声の中なので、「バンバン」とかも全然分からないですね。集中してるから。誰もそんなところを見てないし聞いてないし。「バンバン」で球種を伝えてるとは僕は想像してなかった。誰もそのような事を考えてなかったですね。
―以前からあったアストロズのサイン盗み疑惑
ダル レンジャーズ(2012~2017)の時から、アストロズ戦で「会話をする時は絶対に口を隠すこと」って言われていたんです。何故かと言うと、それを「アップで見てるから」と。
(続けて)
ダル (2017年の)ワールドシリーズ前に、「アストロズはそういう事をしている可能性があるから気を付けよう」と僕はドジャース内で言ってたんです。あとはダグアウト(控え室やベンチ)にマイクが置かれている可能性があるからと。その時は可能性があるからと、あくまでも噂の話なんですけど。だから「その可能性があるから、気を付けた方がいいんじゃないか」と言いました。でも、そのときロバーツ監督は「えー?ほんとに?そんなことないでしょ」っ感じで言ってて。「でも何をしているか分かれへんから、一応それは同地区での噂になってるから、気を付けた方がいいんじゃないか」と言ってたんですけど、そんな自分が一番相手のやり方にハマった(笑)
―AKI猪瀬が語るサイン盗みの噂
猪瀬 もしかするとサイン盗みみたいなことをやってるぞ、という噂は告発前から球界全体が認識している事でした。
―サイン盗みは昔からあった(AKI猪瀬)
猪瀬 2塁ランナーがピッチャーの背中側にいます。その2塁ランナーがキャッチャーのサインを覗き込んで、自分のジェスチャーでバッターのサインを伝えているという行為はもう昔からあります。いけないことなんですけど、ある程度黙認されているのが古くから現在まで続いています。
―ダルビッシュが語るセカンドからのサイン盗み
ダル セカンドからのサイン盗みは『グレーゾーン』なんですよ。暗黙の了解でオッケーみたいになってるけど、でもこの際そういうのもなしにした方がいいと僕は思ってて。
―アストロズへの理解は一応ある
ダル 自分いつも言うんですけど、決して悪気があってやってるわけじゃなかったと思うんですよ。アストロズとしては、「自分たちはちょっと先を行っている」と考えていたと思うんですよ。だから「俺たちは不正をしている」とかそこまでは考えてなかったんじゃないかな。だからどこまでならセーフで、どこからがアウトかを自分たちで判断してなくて、「まあ、これでも大丈夫だろう」ということでやってたと思うんですよね。
―今後のサイン盗みについて
ダル 今後、サイン盗みをどうやって100%切りにいくか。これはちゃんと止めないといけないと思うんですよ。
以上です。