2020229日にBS1で放送された『球辞苑』でオリックスバファローズの吉田正尚が選球眼をテーマに色々と語っています。

 

2010~2019年 1安打当たりのスイング数
1位 鈴木誠也 5.69スイング
2位 マートン 5.91スイング
3位 吉田正尚 5.92スイング
4位 ルナ   5.99スイング
5位 青木宣親 6.00スイング
いかにミスショットせずに仕留められているかが分かるランキング

 

―ランキングを見て

吉田 あぁマートン、ヒットメーカー。(自分は)いい位置にいるじゃないですか()

 

―吉田が選球眼とは?

吉田 『選球眼がいいバッター』ってよく言いますけど、僕の中では基本全部打ちにいくなかで、「これは打てない」っていうのを選んでいくので。それがまたカウントごとに追い込まれたらちょっと際どい球でもちょっと手を出して、それを後から映像で見たらボールなんですけど、審判によってはストライクと判定する可能性もあるので。ノーストライクとかだと、ある程度自分が強くスイングできるコースを待つっていう考えですね。甘い球をしっかり仕留めるというのを考えているので、やっぱり1打席に何球も来ない感覚でいるので。

 

吉田は「1打席に甘い球は何球も来ない」ので、全ての球を打ちにいくスタンスで待ち、打てない球は見逃す。

 

―選球眼をどのようにして磨いているのか

吉田 全て打ちにいくなかで見逃すか、スイングをかけるという作業の繰り返しなので。そういうのをフリーバッティングなどを、今のキャンプ中ではトラッキングといって、ピッチャーの球を見るときも打たないんですけど、自分のなかでイメージしながら日々訓練をしているつもりです。

 

―カウント別の選球のポイント

吉田 早いカウントでは速い投手だとしたら近めの真っ直ぐをしっかりと弾ける準備をする。左の変則投手だと肩口の変化球をイメージするとか。それで追い込まれたら自然と逆方向を意識して球を長く見て落ちる変化球も我慢したりとか。それでギリギリで真っ直ぐをカットしたりしてカウントを整える。

 

 

 

―心掛けていること

吉田 三振よりも四球を多くしたいとうのを毎年テーマでやっていて。やっぱりヒットをたくさん打つこともスゴいんですけど、四球を選ぶこともチームのためですし、自分のためにもなるのかなと。

 

―プロ入り以来、ノースリーで手を出していないことについて

吉田 これは言っちゃうとアレになっちゃうかもしれないですけど、あんまり振りたくないというか。小さい頃から3ボール0ストライクはなんか見てしまうっていう。

 

―もしノースリーでど真ん中が来たら振るか?

吉田 ノーアウトとかで絶対に塁に出てほしい場面で、そこで例えばミスショットして打ち上げてしまって1アウトになる。逆にそこで1球待って3ボール1ストライクになって、出塁を考えたらそこからまだ2球チャンスあるわけですよね。まあ確率の世界なので、どっちがいいのかなとなったらホームランの確率よりは出塁。全部ホームランを狙うのは相手からは攻め方が楽になってしまう可能性もあるので。「何を考えているんだろうな?」も思わせた方がいいですね。

 

 

以上です。

この辺の見極めは超人の世界。
おすすめの記事