2020年11月19日にテレビ朝日で放送された『報道ステーションで』で福岡ソフトバンクホークスの周東佑京の盗塁の極意が解説されていました。
―シーズン50盗塁について
周東 数としてはよく走れたと思います。1球目からどんなピッチャーがきても行ける準備はしているので全球スタートを切れるようには常にしています。
周東を語る福本豊
ほんまに速いなぁって。聞いてたんですが、ほんまに速いなと思いましたね。加速もグッとつきますから。陸上のスタートみたい。よーいドン!パッパッパっと3歩ぐらいでトップスピードに入ってるんじゃないですかね。スタートがちょっとくらい悪くてもスピードでカバーしますよね。
レジェンドをも舌を巻く韋駄天。そこには周東独自の技術がある。
―独自の技術とは
周東 僕の場合は両方の足でもスライディングができるんです。
これはどういうことか。スライディングをする時に片方の足を折って、もう片方の足を伸ばす。ほとんどの選手はスライディングする足は決めているもの。というか普通は両方使い分ける選手はいない。ちなみにイチローは左足を折ってスライディング、赤星は右足を折ってスライディング、西川遥輝は左足を折ってスライディングする。
一方の周東は・・・
左足を折るパターン
右足を折るパターン
このようにどちらの足を折っても滑れるのだ。
―両方の足で滑れるメリット
周東 あまり足をベースに合わせなくていい。そのままスピードを殺さずにいけるところがメリットかなと思います。
両足スライディングについて福本の見解
僕は利き足の右を折ってスライディングしてた。逆に左の足を折ってスライディングしたら、軽く捻ってしまった。それでヤバいと思って、それからやめました。周東は器用ですね。器用過ぎますね。
本多1軍内野守備走塁コーチはある狙いがあると言う
本多 ショートの動き、セカンドの動き、ベースカバーに入る人の動きを見てスライディングを変えたりはします。これ結構応用なんですけど。
ベースカバーに入る内野手の動きを見て、どちらの足から滑るのがいいのかを瞬時に判断するのだ。その技術が発揮されたのが10/29のロッテ戦で12試合連続盗塁である。
―その技術とは
周東 ずっとショートの動きだけを見ていました。ショートの動きがこっち向かっているのが見えたんで、そのまま行っても普通にタッチされると思ったので、どうにかして避けようと思いました。
この場面ではまだどちらの足からでもスライディングができる状態
送球を受けるショートの動きを確認。ここからタッチが避けやすい方のスライディングを選択した。
本多 1塁コーチから見てて、そのまま行ったらアウトになると思ったんですけど、最後の最後でスライディングした時に右に体を反らしたのでその辺の感覚は凄い。
―日本シリーズに向けて
周東 僕が塁に出て盗塁すれば得点に繋がるチャンスも広がるので、そこは塁にしっかり出て1つでも多く盗塁したいと思います。
以上です。
周東だけの技術。