2021年6月13日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2021』でこの日のvs.東北楽天ゴールデンイーグルス戦で交流戦を6連勝で締めくくった阪神タイガースの2アウトからの得点パターンについて元近鉄西武の金村義明、元日ハムの岩本勉、元ロッテの里崎智也がフジテレビアナウンサーの海老原優香と共に語っています。
アナ 阪神が楽天をスイープし6連勝で交流戦を締めくくりました。金村さん、この試合のポイントはどこでしょうか?
金村 はい。本当にシーソーゲームでいい試合でしたけど、やっぱり阪神打線ですよね。今日の得点はいずれも2アウトからの得点でした。2アウトからヒットやフォアボールで足を絡めて得点するという、全部2アウトからなんですよ。
岩本 はい。
金村 1点目は3回表の0対0の2アウトランナーなしで、2番に入った中野がヒットで塁に出て盗塁してマルテのタイムリーでした。相手の先発の早川も立ち上がりが抜群に良かったんですけど、左ピッチャーなのに初球に盗塁するんですよね。この姿勢というか勇気というのはチームを上げての積極性で取り組んでいるんですよね。
岩本 はい。
金村 阪神はこれで調子の良かった早川から難なく1点取るんですよね。この時にタイムリーを打ったマルテもバックホームの間に2塁に行くんですけどタッチアウトになるんですよね。でもチームとしてそういう姿勢は責めない。そして決勝点も同点の9回表、梅野が2アウトから四球で出て盗塁を決めると。ディレイドスチールをしてアウトになったら今日の勝ちはなかったんですけど、あそこでスタートを切らせる勇気というのが今年の阪神の特徴ですよね。
岩本 なるほど。里崎さん、今年の阪神は足を絡める積極的な走塁というのが特徴だと思うんですよ。
里崎 そうですね。最初の3回表の中野の盗塁は結構タイミングが完全にセーフなので、早川のクイックが盗まれてますよね。キャッチャーとしてはどうしようもない盗塁でしたし、9回表の梅野のディレイドスチールにしてもキャッチャーの田中は気付くのも早かったし、2塁へのスローイングも完璧に投げてるんですよね。
岩本 はい。
里崎 その中でショートの小深田がディレイドスチールを見逃して、2塁カバーに入り損ねて、それが結果的に暴投になってピンチを広げてしまった。あれショートが普通に入っていたらタイミング的にはアウトだったと思うんですよね。
岩本 うんうん。
里崎 そういったところで今日の楽天のキャッチャーは最低限の仕事はしていたと思いますね。
岩本 なるほど。
以上です。