2022年10月1日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2022』でこの日のvs.埼玉西武ライオンズ戦で胴上げ目前でサヨナラ被弾した福岡ソフトバンクホークスの藤井皓哉と海野隆司のバッテリーの配球について元中日の谷沢健一と元ヤクルトの五十嵐亮太がタレントの井森美幸と共に語っています。
井森 試合を決めたのは西武の山川選手の一発でしたね、五十嵐さん。
五十嵐 見事なホームラン。これどうでしたか?
井森 もう痺れましたね!
五十嵐 痺れます。もうやってる方は堪らないですよ(笑) それでこの山川選手のホームランには色々とあるんですよね。
井森 はい。
五十嵐 このホームランの前の打席ではインコースを厳しく攻められてたんですよね。
2打席目 フォアボール
3打席目 フォアボール
4打席目 レフトフライ
5打席目 レフトホームラン(打点2)
打率.268 本塁打41 打点90(10/1の試合終了時点)
ソフトバンクの優勝を阻止!
五十嵐 バッターとしてインコースを攻められると、そこが気になって、外の変化球が届かないという形になりがちなんですよね。
井森 うんうん。
五十嵐 1打席目の決め球はインコース真っ直ぐでした。そして2打席目の千賀甲斐バッテリーはフォークを投げた後にインコースをどんどん投げ込んでました。千賀投手もサインに首を振ってインコースを投げるんですよ。
井森 はい。
五十嵐 それで結果的に2打席目は最後にフォークが抜けてフォアボールになるんですよね。やっぱりこれくらい投げないと抑えられないってう、ソフトバンクバッテリーの中での決まり事みたいなのがあったように見えました。
井森 えぇ。
五十嵐 そして問題の11回の藤井投手が打たれたホームランというのはフォークなんですよね。
井森 はい。
五十嵐 前のバッター森選手に打たれたのがフォークだったので、それをネクストで山川選手は見てたと思うんですよ。だからフォークである程度のカウントも取ってくるし、決め球でも使ってくると。
井森 なるほど。
五十嵐 1球目フォークを見逃してボール、2球目のフォークはかなりいいボールで空振りさせたんですよ。そして3球目は真っ直ぐが外に外れてボール。カウント2ボール1ストライクで、山川選手は「フォークで来るだろう」という読みでサヨナラの一発と。
井森 うんうん。
五十嵐 藤井投手と海野捕手は比較的若いバッテリーなので、この辺の読みという部分で山川選手が上手だったかなと。そんな勝負でしたね。
谷沢 だから千賀と甲斐のバッテリーは山川がフォークを狙ってきてるのが分かってるから、長打にならないフォークを投げてんだよね。
五十嵐 そうですね。
谷沢 だから藤井と海野のバッテリーはまだ若いんですよ。藤井は泣いてましたね。
五十嵐 でも明日も続くんで、この涙を力に変えないといかないので、今日の配球を反省して、次に活かすのが大事になってきます。
谷沢 五十嵐さんもリリーフをやってたから、こういう失敗もあったと思う。
五十嵐 もちろんです。そういった経験をしたからこそ、やっぱり次に活かされてくると思うので。今日はツラいと思いますけど頑張ってほしいですね。
以上です。