2022年10月15日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2022』で10月22日から始まる日本シリーズ 東京ヤクルトスワローズVSオリックスバファローズを元ソフトバンクの松中信彦と元ヤクルトの五十嵐亮太がタレントの井森美幸と共に語っています。
もくじ
投手陣を見る
井森 今年の日本シリーズの展望をお伺いしたいと思います。まずは両チームの予想先発がこちらです。
井森 五十嵐さんはどうご覧になりますか?
五十嵐 1戦目から目が離せないというか、どういった展開になるのかというところですね。まずは1戦目の山本投手と小川投手がどういったピッチングをするのかが、とても大事だと思いますね。
井森 第1戦の頭を取る取らないで大きく変わりますもんね。
五十嵐 そうなりますね。だから第1戦が山本投手なんで、ヤクルトは第2戦のサイスニードがどういったピッチングするのかっていう、色々と先を考えながらっていう風にはなるのかなと思いますね。
井森 そうですか。松中さんはどう見てますか?
松中 やっぱり今日の山岡投手の投球を見ると、スゴく計算できますよね。山本、宮城、田嶋というのが計算できるピッチャーで、そこにもう1枚加わるというのはスゴく大きいんじゃないかなと思いますね。
井森 五十嵐さん、カギを握りそうな投手というのは?
五十嵐 投手はやっぱり先発ですよ。今日のオリックスの中継ぎ陣は本当に強烈だったんですよね。だからいかに先発陣が序盤に得点を与えず、自分たちの先制をどうにか待つというのがとにかく大事になってくるので、その辺を意識したピッチングが出来るか出来ないかですよね。
井森 はい。
五十嵐 それで甘い球を見逃さない選手が両チームとも多いので、その辺がカギを握ってくるのかなと思います。
投手のキーマン
井森 うーん。松中さんにもカギを握る投手をお聞きしてもいいですか。
松中 ピッチャーはやっぱりエースじゃないですか。山本投手、小川投手がどういう投球をするかですよね。ヤクルト打線が「山本はスゴいな」と思うと、後々に響いてくるし、やっぱり短期決戦はあっという間に終わってしまうので、そういう意味では第1戦に投げる両エースがどういうピッチングをするかっていうのがカギになると思いますね。
五十嵐 『オリックス投手陣VSヤクルト打線』みたいな感じになりそうですけどね。ヤクルトも年間通して見ていると、色んなピッチャー対策が上手くいってるんですよ。
井森 えぇ。
五十嵐 山本投手に対してもバッチリしてくると思うので、例えば第1戦である程度の球数を投げさせた場合に第5戦に疲労を残させるとかで色んな先を見据えた攻撃も左右すると思うので、その辺は楽しみにしたいですよね。
井森 見ている私からするとワクワクする対戦ですね。また去年と同じ顔ぶれですしね。
五十嵐 中嶋監督からしたら「去年の借りをやり返す」という姿勢で挑んでいくでしょうし、去年の経験でお互いにどういった戦いをするのかをある程度把握してると思うので、監督の駆け引きもスゴいと思います。
井森 もう読み合いとかね(笑)
五十嵐 送りバントの場面で高津監督がヒッティングに変えたりとか、セオリー通りにいきそうでいかないというのがシーズン中もよくあるので、その辺も楽しみですね。
打撃陣を見る
井森 そして両チームの打撃陣も見ていきましょう。
井森 松中さん、どうご覧になりますか?
松中 両チーム、村上選手と吉田選手を徹底マークしてくると思うので、その後ろを打つオスナ選手と杉本選手の2人がカギを握ってくるんじゃないかなと。
井森 なるほど。
松中 オスナ選手と杉本選手の調子が上がると村上選手吉田選手と勝負しないといけない状況になるので、やはりカギは両チームの5番バッターですね。
井森 そうですか。
松中 うん。やはり両チームの4番が圧倒的な存在感なので、この2人に打たれるとチームとして乗っていけるので、後ろを打つバッターがカギを握るのかなと思います。
井森 五十嵐さんはどうご覧になりますか?
五十嵐 松中さんの言う通りでしょうね。やはりなるべくいい状態で4番に回させないようにピッチャーであったり、バッテリーは考えて投げていかないといけないので、勝負せざる負えない状況で来た場合は腹を括って投げ切れるかどうかが重要になりますからね。
井森 うーん。
五十嵐 吉田選手であったり、村上選手に対しては失投は許されないと思うんですよ。そこで失投したチームは負けてしまうし、しっかりと投げ切ったチームが抑えるというのはここまでの展開でハッキリしているので、ピッチャーはインコースを見せていくというのがかなり大事になってくると思いますね。
井森 なるほど。松中さん、そして出塁という面で1番2番が大事になってきますよね。
松中 もちろんです。上位が出塁すると、村上選手や吉田選手に回ってきますからね。両チームともにまずは上位打線を封じ込めたいでしょうね。
井森 うーん。
松中・五十嵐が考える裏テーマ
松中 あとは個人的にオリックスのパワーピッチャー対村上選手というのが『力対力』っていう勝負も見てみたいですね。
井森 三冠王ですからね。五十嵐さんはどうですか?
五十嵐 どうでしょうね。村上が力に対してどう対応してくるか。他の選手は力のあるピッチャーに対して正面から向き合って打ち返さないと思うんですよ。
井森 えぇ。
五十嵐 山崎なんかは特に反対方向を意識した打撃が出来ますからね。ただ、塩見がパワーピッチャーに対してどんなバッティングをするのかっていうのを注目したいですね。
井森 そう思うとみんな注目の選手になりますね(笑)
五十嵐 そうですね。日本シリーズがこうなってくると誰がキーマンになるか、本当に分からないんですよ。
井森 ラッキーボーイ的な選手ですよね。
五十嵐 ラッキーボーイは絶対に出てきますからね。
井森 リリーフ陣は両チームともにいいですよね。
五十嵐 両チームともにいいですね。CSで投げたオリックスの中継ぎを見てると、これはなかなか難しいぞというボールを投げてましたね(笑)
井森 はい。
五十嵐 投げるピッチャーもどんどん速くなりますし、コントロールでも投げミスが本当に少ないので、その辺の見極めですよね。ヤクルト打線は変化球をどれだけ見極められるかというところで勝負を分けるんじゃないかなと思います。
以上です。
オリックス投手陣VSヤクルト打撃陣という構図。