2018年7月25日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」でこの日のタンパベイレイズ戦で先発し見事な完封勝利をあげたニューヨークヤンキースの田中将大のピッチングをメジャーで活躍した高橋尚成がフリーアナウンサーの平原沖恵と共に解説しています。

 

【この日の田中の投球内容】

9回105球、被安打3、奪三振9、与四球1、失点0

今季8勝2敗 防御率4.09 (7/25の試合終了時点)

 

【田中の試合後のコメント】

田中 (5回の1-2塁のピンチについて)ランナーを出した時にトラブルになりかけた時がありましたけど、あそこをうまく乗り切れたのが大きかったと思います。久しぶりに制球が良かったと思うので、そこが好投できた要因だと思います。

 

 

アナ 田中投手は今シーズン、初めての完封勝利。後半戦のいいスタートを切りました。高橋さん。

 

高橋 はい。本当にナイスピッチングですよね。

 

アナ うん。ナイスピッチングでした。

 

高橋 制球も良かったですし、アウトの内訳を見ると、ダブルプレーを入れてゴロアウトの数が16個だったんですね。それぐらい低めに制球されていたと思いますね。

 

アナ 最後の9回も全てゴロでしたよね。

 

【9回の映像を見ながら解説】

高橋 9回の1人目を打ち取ったのがスライダーですよね。見てください。アウトローぎりぎりの所ですよね。あれ打ってもゴロにしかならないよねっていうぐらいの良いコースでしたね。

 

アナ うん。

 

高橋 それで、2人目を打ち取ったのがスプリットですね。これも左打者のアウトローに決まっていてゴロにしかならないというコースでしたね。最後のバッターを打ち取ったツーシームもインロー決めて詰まってゴロだったんですけど、最後まで集中力を切らさずに自分の投球をしてゴロの山を築き上げましたね。

 

アナ そうですね。球数も105球と少なかったんですよね。

 

【この日の田中の球数の内訳】

1回16球、2回8球、3回9球、4回9球、5回18球

6回11球、7回11球、8回11球、9回12球、合計105球

 

 

アナ 2回が8球で3回と4回が9球と一桁でした。

 

高橋 だいたい先発ピッチャーというのは1イニングを15球平均で考えてピッチングするんですね。それを考えると今日は9回通してほぼ下回っていますよね。

 

アナ はい。

 

高橋 それをできたのも初球のストライク率がスゴく高かったんですね。打者29人に対して打者22人が初球ストライクなんですよ。

 

アナ うーん。

 

高橋 そういう面では田中投手に有利な組み立てができましたね。まあ、今シーズンは7回の壁が高かったんですけど、それを越えて完封まで繋がりましたね。

 

アナ そうですねぇ。田中投手はこれで節目のメジャー通算60勝目をあげました。

 

高橋 うん。まあ、後半戦にスゴくいい弾みになりましたよね。

 

 

以上です。

今日は完璧と言えるようなピッチングでした。お見事でした。

 

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