2018年4月22日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」という番組でこの日のダルビッシュの登板内容について元ロッテの小宮山悟がフリーアナウンサーの上田まりえと共に分析しています。

 

アナ ダルビッシュ投手、5回途中5失点で今シーズン2敗目を喫しています。4回までは良かっただけに悔やまれる内容ですね。

 

小宮山 はい。良かったように見えますけども、ただなんとなく抑えられていたという感じなんですね。というのも、思った通りのピッチングが出来ていないんですよ。

 

アナ はい。

 

小宮山 狙った所にほとんどボールがいってないですし、本人も言ってましたけどスライダー、カーブが思うようにいってないとブルペンから感じていたとうことだし。

 

アナ はい。

 

小宮山 それと寒さ。普段、長袖を着ないピッチャーが長袖を着ていて違和感を感じながらだったでしょうし。ただ、そうは言っても、あのダルビッシュがこんな5回途中でって、そんな感じがするので「早く勝ちたい」という思いが強すぎるんじゃないですかね。

 

アナ 前回も前々回も、そして今回も5回というところがポイントとなっているわけですが、その要因というのは?

 

小宮山 今日のゲームでいえば、やっぱり四球なんですよ。ピッチャーに与えた四球(5回2アウト1塁の場面)、これがもう全てです。絶対に与えてはいけないところでピッチャーに与えてしまった。そんなことは恐らくダルビッシュも分かっていますから。頭の中で四球を出したくて出したわけではないけれども「失敗したなあ」という思いを引きずって次の打者に打たれるんですけど、それで打たれた後でもまだ恐らく引きずっている。キャッチャーの構えた所と全然違うところに投げて打たれているんで。色んな条件が重なって思うようにならなかったのでちょっと可哀想な感じがしますね。

 

 

アナ その四球を出した要因というのは?

 

小宮山 ここまで勝っていないじゃないですか。更に言うと彼は今シーズンのFAでの契約で、もう物凄い契約をしたということが全米に知られているわけですよ。

 

アナ はい。

 

小宮山 なので、プレッシャーが相当あると思うんですよ。ちゃんとした投球を見せなきゃいけないという思いが強くなれば、プレッシャーを知らないうちに感じながら「抑えなきゃ抑えなきゃ」ということで今日なんかは2点リードで勝てるかもしれない、早く1つ勝ちたいという気の焦りがあったと思いますけどね。

 

アナ ダルビッシュ投手のような経験値があって素晴らしい方でもそんなところが影響を及ぼしてくるんですね。

 

小宮山 ありますね。

 

アナ では、ダルビッシュ投手なんですが前回の投球フォームが変化していたということで、その狙いはどういうところに?

 

小宮山 前回は二段モーションのような形で一度軸足に全体重を乗せてっていうピッチングをしていましたけど、今回はその動きをなくしてスムーズに投げていると思うんですけど、今回に関してはバランスが取れてないんですよ。それで、前回のような投げ方をずっとキャンプの頃からやってきたんで、この投げ方を急に変えるというのはなかなか難しいと思います。

 

アナ はい。

 

小宮山 この体重を1回全部足に乗せて軸足で踏ん張ってということになると、今日ダルビッシュともやり取りしたんですけど、「5,6回になると思うように体が使えなくなるんです」っていう言い方をしているんですね。軸足に力を入れすぎてバテてくるんだろうと。

 

アナ うん。

 

小宮山 それで、今回のように2017年の投げ方と同じようにすぐに戻すというのは、全然器用なピッチャーだから、普通にできると思うんで、今回に関してはタイミングが合ってない投げ方なので思うようにならなかったということなので次の登板ではちゃんと出来るでしょう、彼なら。

 

アナ となりますと、何かしらどこかを痛めているとか不具合があったということではない?

 

小宮山 まあ、投げている姿を見たら肩肘に何の問題もないような腕の振りをしていますから全然心配ないと思いますよ。1つ勝てば良い行程に繋がると思います。

 

 

以上です。

まだ1勝もしていないから悪循環にハマっているというのは大いにありそうですね。1つ勝てばスイスイといく感じがします。早く合うフォームを見つけないといけませんね。

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