2018年4月28日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」という番組でヤンキースのセベリーノのインコースをホームランにしたエンゼルスの大谷翔平の打撃について石井一久が分析しています。フリーアナウンサーの上田まりえと共に語っています。
アナ 見事なホームランでしたね。
石井 見ている人は1日の始まりをホームランで始まるから清々しい気持ちでしょうけど、僕は仕事が増えるだけなんですよね。
アナ いえいえいえ(笑) でも、朝からなんだかテンションが上がりますよね。
石井 うん。やっぱり見事なホームランでしたね。
アナ それでは大谷選手のホームランを詳しく振り返ってみましょう。
石井 セベリーノ投手のインコースのボールをあれだけ上手く打てるの大谷選手の技術は凄いなというのはあるんですけどね。セベリーノ投手は初球にアウトコースのストレートで157キロ。そして2球目に138キロのチェンジアップで、その速度差を生かした後にインコースを攻めていくんですけど、このインコースは判定でボールと言われてもおかしくない厳しいコースなんですけど、あそこをホームランに出来る技術というのは素晴らしいと思いますね。
アナ 田中投手も苦笑いしていましたけど、本当に凄いホームランですよね。スタットキャストによりますと打球速度が180.2キロ、角度は23度、飛距離125メートル。これ少し差し込まれているように見えますけど流石ですよね。
石井 非常にレベルの高い技術なんですけど、大谷選手の打つときっていうのは前で打つポイントもあるんですけど、そこで打つとファールになってしまう場合もあるんですね。ライト側にファールになってしまう事もあるんですけど、大谷選手の打ち方を見ると左の肘が体から離れないですよね。あの厳しいインコースを打つには右の脇が空いてしまうとバットが折れてしまうので、なるべき体の近くにボールと通過させる必要があるんです。
【ホームランのインパクトの瞬間の画像がモニターに映る】
石井 ここですよね。体に左肘がくっついてますよね。
アナ そうですね。
石井 あのポイントでなければ、あそこにホームランを打てないという打撃なんですけど、このインパクトのバットの位置よりもうちょっと前で打とうとすると折れてしまいますよね。そうすると芯の近くで打てないので。
アナ その自分の空間を作ることが上手ということですよね?
石井 と思いますし、大谷選手は右ピッチャーなので右利きだと思うんですけど、右利きだからこそ使える手の使い方、バットコントロールですよね。
アナ 器用ですね。
石井 はい。
以上です。
あの剛腕セベリーノのインコースを見事にライトスタンドにぶち込んだのは凄いです。もうビックリしなくなった人がいるかもしれませんけど、私はまだまだ驚きの連続です。