2018年10月26日にフジテレビONEで放送された「プロ野球ニュース」で日本シリーズの思い出について元阪神の池田親興、元横浜の野村弘樹、元横浜中日の谷繁元信がフリーアナウンサーの梅田淳と共に語っています。
アナ みなさんの思い出の日本シリーズを聞きたいと思います。まずはチカさんから聞きましょう。1985年の日本シリーズ、阪神で史上6人目の初登板初完投という日本シリーズでした。
池田 ありましたね。これセ・リーグの優勝が決まって、胴上げをしている時に当時のピッチングコーチの米田さんが、胴上げの最中に「お前、日本シリーズの初戦」と言われて「え?今言いますか?」ってところからずっと緊張していたんですよ。
アナ はい。
池田 ずっと緊張していて、投げる時には既に疲れちゃって緊張もなく飛んでいったという思いがありますね。
大久保 これ1年目ですか?
池田 2年目。当時、デーブは西武で1年目の時だね。もう西武打線は見ていたら怖くて、スゴいチームだったので、もういいやって気持ちで投げていて、完投したかどうかでさえあまり覚えていないような感じで投げていましたね。
アナ 覚えていないというのは正直な感想かもしれませんね。でも、これは貴重な経験ですよね。
池田 そうですね。あそこで投げられたのはありがたいし、本当に感謝していますね。
アナ 阪神と西武の日本シリーズも忘れられないシリーズとなっております。そして、1998年の横浜で日本一になった野村弘樹さんと谷繁元信さんです。
野村 そうですね。この時は僕が初戦投げさせてもらったんですけど、38年ぶりの日本一だったんですよ。
アナ はい。
野村 それで前の日が台風か何かで1日順延になっているんですよ。それで投げているからスライド登板なんですけどね。
アナ うん。
野村 球場のスタンドの下に我々のロッカールームがあるんですけど、試合前から当時はウェーブが流行っていたんでロッカールームが揺れるんですよ。だから、もう異様な雰囲気で緊張してトイレで30分ぐらいしゃがんでいたのを覚えていますよ。
アナ そうなんですねぇ。谷繁さんはこのシリーズの思い出はどうですか?
谷繁 僕はね、これ根拠が全くなかったんですけど、日本一になれると始まる前から思っていたんですよね。負ける気がしなかったですね。
野村 それは僕も同感でした。
アナ へぇ~。
野村 自分が投げる、勝つ負けるで緊張しているだけであって、日本一にはなるだろうとは思っていました。根拠はない。
アナ でも、根拠の一つにそこに大魔神がいたというのもあるんじゃないですか?
野村 もちろんです。絶対的な抑えですからね。
谷繁 もう自分たちは強いと思っていたんで。
アナ 佐々木主浩の存在は大きかった。
谷繁 それは大きいですよ。
野村 僕ら先発陣も最初から飛ばしていけますし、ブルペン陣もしっかりしていましたからそこの安心感はありましたよね。
アナ なるほど。谷繁さんは日本シリーズの出場回数が非常に多い。
谷繁 はい。
アナ 日本シリーズというのは野球人にとってどういうものですか?
谷繁 最高の舞台でしょ。そこに出場して初めてプロ野球選手になったっていう感じです。
アナ へぇ~。
谷繁 やっぱりもう一つ思い出があるとしたら完全試合ですよ。これはドラゴンズのときですけどね。
アナ はい。谷繁さん、やっぱり色々と覚えていますよね。
谷繁 だって、日本シリーズを経験しないで引退する選手の方が多いんじゃないですか。
アナ うーん。特にドラフトがあって引退という時期ですから特に思うんですけど、やっぱり日本シリーズに出るという素晴らしさ。
野村 そうですね。最高の舞台ですよね。
池田 当時、僕らの時代にはクライマックスシリーズとかはなかったですけど、日本シリーズというのはやっぱり最高の舞台ですよね。
以上です。
日本シリーズは最高に緊張感のある舞台です。