2017年にBSスカパーで放送された「グラゼニアニメ化記念番組」でソフトバンクの球団経営に携わっていた小林至と元中日楽天の山崎武司が契約更改の色々な話についてザブングルの松尾、グラゼニの原作者・森高夕次と共に語っています。
小林 僕らは契約更改する順番、要するに記者の前に出る順番はけっこう気にしましたね。
松尾 みんなが注目する人は後の方になるんですかね?
小林 後の方にするケースもありますし、あとは色んな各種イベントがあるんで、出来るだけ大きく取り上げてほしいというのがありますから。
松尾 なるほど。そうですよね。
小林 そういったのも含めながら、あとは球団内の序列。
山崎 うん。
小林 例えば、山崎武司さんみたいな大御所の立ち位置というのは非常に気にしますよ。
松尾 そうなんですね。
小林 いつやるのかとか、逆に聞いたりしますね。
松尾 あー。早い方がいいか、遅い方がいいか。
小林 そう。逆に成績が悪いときなんかはもう先にやってくれと言うときがある。
山崎 そうですね。
小林 そういう場合もあれば、最後でって言うときもある。最後を望むときは活躍したときが多いんじゃないかなという気がします。
山崎 活躍して給料がアップしそうだと言うときは、下交渉がありますから。
松尾 そうなんですね。
山崎 このぐらいでどうかなあ、と球団が根回ししてくれるんですよ。「いやいや、僕はこれぐらい考えてます」って言って、最後には記者の前でいくらで契約したか知らせないといけないじゃないですか。
松尾 はい。
山崎 やっぱり下交渉というのは経営者側からすれば大変だと思う。
森高 あれはガチの一発交渉というのは多いんですか?
小林 そういうのはほとんどやらない。
山崎 もう大幅アップの人はやっぱり事前に話があると思います。
小林 中堅でちゃんと1軍に定着している選手は全部下交渉しましたよ。球団側が決裂とかすると世間体を気にするところがあるんで。
松尾 なるほど。
小林 今は保留が少ないでしょ。
松尾 確かに。
森高 昔に比べたら非常に少ないですよね。
小林 だから、余計に今は何でそうなっているかと言うと、昔は下交渉をするのは山崎さんのような超主力選手だけだったのが、今はどんどん広がっていますよ。
松尾 あっ、主力選手じゃなくても。
小林 準レギュラークラスみたいなちょっと長くキャリアがある選手はもう下交渉していますね。
森高 2軍選手なんかだとどうなんですか?
小林 2軍選手は一発ですね。
山崎 でも、僕が1軍半時代のときは契約交渉に行って、金額を提示されるんですけど。
松尾 はい。
山崎 正直言って僕らの若い時は交渉もヘチマも無かったんですよ。
松尾 うん。
山崎 「判を押せよ!」だったんですね。
松尾 へぇ~。
山崎 「押せよお前!」ってこんな感じですから。
松尾 えぇぇ。
山崎 小林さんが球団経営に携わっていた最近とは違いますよ。
一同 ハハハ(笑)
山崎 僕らの時代は「お前、押さな分かっとるな?」っていう感じ。
一同 ハハハ(笑)
以上です。
生活がありますから色々あります。