2018年10月28日にNHK総合で放送された「サンデースポーツ2020」でこの日の日本シリーズ第2戦、広島カープvs.福岡ソフトバンクホークスでの広島の勝因について元広島ヤクルトの小早川毅彦がNHKアナウンサーの大越健介と共に語っています。
大越 小早川さん、今日は広島の完勝と言っていいんじゃないでしょうか。
小早川 そうだと思います。投打共に広島らしい戦いが出来たと思いますね。
大越 その広島らしい戦い、攻撃のポイントはどこでしょうか?
小早川 積極的な打撃でファーストストライクから思い切っていきましたよね。素晴らしかったと思います。
大越 はい。では、その象徴的な選手として1番の田中選手ですよね。昨日(第1戦)は6打数ノーヒットだったんですよね。
小早川 昨日は打撃の内容が悪かったんです。私はひょっとしたら打順を入れ替えてくるのかなと考えていたんですけど。
大越 1打席目はレフト前に落ちるポテンヒットでラッキーでしたけど、ファーストストライクでしたね。
小早川 そうですね。打撃の状態が良くないときというのは初球のファーストストライクはいきづらいんですけど、やっぱり勇気を持っていきましたよね。
大越 これが後々、この試合を作っていきますね。
小早川 はい。
大越 4番鈴木のタイムリー内野安打。これは当たり損ねでした。
小早川 はい。これはショートの今宮も精一杯のプレーで、鈴木もよく走りましたけど、やっぱりこの積極的な気持ちが出た打撃だったと思いますね。
大越 これは試合を通じてファーストストライクから打つ気持ちが全面に出ていたように思いますよね。
小早川 そうですよね。まずそれは昨日の第1戦が終わって、日本シリーズに慣れたということと、もう一度自分たちの積極的なスタイルというものも見つめ直すことが出来たんでしょうね。
大越 今日、私たちは昼過ぎからグラウンドに行きましたけど、選手たちは既にグラウンドで練習していましたもんね。
小早川 まあ、あれがいつものカープのスタイルで本当にいつも私が見ている風景ですからね。
大越 なるほど(笑)
小早川 はい。
大越 さあ、広島はジョンソン投手も非常にいいピッチングを見せました。その出来映えなんですが、まず非常に落ち着いていましたよね。
小早川 そうですね。ジョンソンは悪くなるとイライラし始めるんですけど、今日はストライク先行に出来たというところが本当に自分らしい投球が出来た大きなポイントではないかなと思いますね。
大越 気持ち良く投げていましたね。
小早川 そうですね。
大越 そのジョンソン投手の今日のポイントなんですが。
小早川 私は今日のジョンソンは緩急が上手く使えていたと思います。特にカーブですね。このカーブでストライクが取れるんですよ。
大越 うーん。
小早川 やっぱりソフトバンクの各バッターがストレートを積極的にいこうと考えているんですけど、カーブで上手くストライクが取れて、尚且つストライク先行に出来た。キャッチャーの石原も上手くリードしてましたよ。
大越 そうですねぇ。まあ、ソフトバンクからすると気持ち良く投げさせてしまったというところですかね。
小早川 はい。
以上です。
積極的な打撃と絶好調ジョンソン。